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前なんて向けない

作者: 野井紫苑

空から見た僕たちは

どんな風に見えているんだろう

うす汚れた街に

ただぼんやりと生きている僕らは

日々を消化することしかできない僕らは

生きる意味を見失って久しい


敷き詰められた石の上をひたすら歩いていく

前からさした日の光がまぶしくて目を閉じてしまう

少しだけ降った雨が虹を連れてきた


虹の根元には幸福が埋まっているらしい

いつまでたっても追いつけない虹の根元に


空が落ちないなんて誰が決めた

山が動かないなんて誰が言った

世界は人間なんて踏み越えていく


道の向こうで手を振っている人に

僕たちはいったい何ができる


手を振り返すことしかできない僕らに

期待なんてしないでほしい

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― 新着の感想 ―
[良い点] ラストの『ぼくらに期待なんてしないで欲しい』のフレーズが良いね。 [一言] 人間は期待されていると分かればプレッシャーが掛かるものなんだよ。みんなさー、自分で自分の事を主役だと思い過ぎてい…
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