X24X
オフィスの扉が開いた瞬間、霧雨の臭いと血の臭いが混じり合った。
二階の部屋は広かった。
古い木製の机と革張りの椅子、壁に掛けられた中国刀のコレクション。
中央に、Hung Laoが立っていた。
黒い長袍を纏い、長い黒髪を後ろで束ね、瞳は龍のように鋭い。
五十代半ばの男。
Shadow Dragonの頂点に立つ者。
彼の周りを囲む護衛は十人。
全員、黒いスーツに刀と銃を携え、殺気を放っていた。
だが、Hung Laoは静かに手を挙げ、護衛を制した。
「…Deadly Dymes」
彼の声は低く、抑揚がない。
「Shinを殺した女たちか。
Leonardの犬どもが、中国の土を汚しに来たとはな」
メイは無言で右足を上げた。
スカートが捲れ、白い太腿が照明に映える。
黄金の予感が、体の中でうねる。
ミミが尻を軽く振り、笑顔で言った。
「Hung Laoさん、こんにちはー!
あたしたち、Leonardの命令で来ただけだよ♪
でも、首取ったら、楽しくなるよね!」
マヤが髪を払い、優雅に唇を曲げた。
「ふん。
龍の頭なんて、あたしの尻の下で静かに息絶えるのがお似合いよ。
下品な男は、優雅に殺してあげるわ」
リナが眼鏡を押し上げ、静かに言った。
「護衛十人。
全員、スキル持ちの気配はない。
でも、Hung Lao本人は…」
Hung Laoがゆっくり手を振った。
次の瞬間、部屋の隅から一人の女が現れた。
黒いチャイナドレス、長い黒髪、瞳は赤く燃える。
彼女はHung Laoの前に立ち、静かに言った。
「…私の名はLian。
Hung Lao様の最後の影。
お前たちを、ここで灰にする」
Lianの体が揺らぎ、影のように分裂した。
五つの影が同時に動き出し、四人を囲む。
影は実体を持ち、鋭い爪と刀を振りかざす。
メイは最初に動いた。
右足を高く掲げ、黄金の奔流を放つ。
シュゥゥゥ――
弧を描く酸が、一つの影を直撃。
影が溶け始め、ジュッと音を立てて消える。
だが、他の四つの影が同時に襲いかかる。
爪がメイのジャケットを切り裂き、血が滲む。
ミミが尻を突き出し、毒便を扇状に放った。
ブシュッ、ブシュッ。
黒褐色の塊が二つの影に直撃。
影が腐り、肉がどろりと崩れる。
だが、残りの影がミミの背後に回り、爪を振り下ろす。
彼女は転がって避け、笑った。
「痛いよ~!
でも、まだまだ!」
リナの脚が鞭のように伸び、一つの影の首に絡みついた。
締め上げる。
影が軋み、消えかける。
マヤが優雅に歩み、影の一つの顔の上に腰を落とした。
スカートが覆い、柔らかな尻が押し潰す。
影がもがくが、息が止まる。
Lianの本体が、ゆっくりと実体に戻った。
彼女の体は傷だらけで、血が滴る。
だが、瞳はまだ燃えていた。
「…お前たち、強いな。
だが、Hung Lao様を守るためなら…」
Lianが最後の力を振り絞り、影を再び分裂させた。
だが、メイはすでに彼女の前に立っていた。
両足を広げ、至近距離で連続放尿。
シュッ、シュッ、シュッ。
黄金の酸がLianの顔、胸、腹へ注がれる。
肉が溶け、骨が露出し、内臓が崩れ落ちる。
Lianの体が震え、影がすべて消えた。
彼女は膝をつき、血を吐いた。
「…Hung…Lao…様…」
メイは無言で足を下ろし、Lianの胸に黒いカードを置いた。
《Deadly Dymes》
《完了》
部屋は静かになった。
護衛たちは、Lianの死を見て動揺し、銃を下ろしかけた。
だが、Hung Laoがゆっくり歩み出た。
「…よくやった」
彼の声は静かだった。
「Leonardの犬どもが、ここまで来るとはな。
だが、Shadow Dragonは、まだ終わっていない」
Hung Laoが長袍の袖を払い、黒い刀を抜いた。
刀身が赤く光り、殺気が部屋を満たす。
「来い。
お前たちの汚物で、私を殺せるか、見せてみろ」
メイの瞳が冷たく光った。
黄金の奔流が、体の中で激しくうねる。
ミミが尻を軽く振り、マヤがスカートを広げ、リナが脚を構えた。
四対一。
Hung Laoが、ゆっくりと構えた。
決戦の幕が、上がった。




