X23X
廃倉庫の階段は、血と尿と糞の臭いが濃く立ち込め、霧雨が鉄の床を叩く音だけが響いていた。
Shinの巨体は、黒いコートの下の鎧が溶け始め、肉が露出していた。
メイの黄金の酸が鎧を貫き、ミミの毒便が背中を腐らせ、リナの脚が首を締め、マヤの尻が顔を押し潰していた。
四人の女が一斉に襲いかかり、Shinの体が初めて大きく揺らぐ。
「…この…雌どもが…!」
Shinの声は喉の奥から絞り出され、秘薬の力が体を無理やり強化しようとする。
彼の拳がメイの腹を捉え、再び彼女を壁に叩きつけた。
骨が軋み、血が口から溢れる。
だが、メイは倒れなかった。
首輪の痛みとLeonardの冷たい囁きが、彼女の体を動かしていた。
《殺せ。
今だ》
Leonardの声が、再び脳に響く。
メイは床を這い、Shinの脚の間に滑り込んだ。
両足を広げ、至近距離で最大の奔流を放つ。
シュゥゥゥゥゥ――
黄金色の酸がShinの股間から腹、胸へ一気に流れ落ちた。
鎧が完全に溶け、肉がどろりと剥がれ落ち、内臓が露出し、骨が白く光る。
Shinの体が震え、秘薬の再生が追いつかない。
ミミが這い上がり、Shinの背中に尻を押し付けた。
ブシュッ。
毒便がどろりと落ち、背中の傷口を内側から腐らせる。
肉が発酵し、骨が崩れ落ちる。
「ほらほら、もっと味わって!
あたしのスペシャル便、最高でしょ♪」
リナの脚がShinの首に深く絡みつき、締め上げる。
ストッキングが軋み、筋肉が浮き上がる。
骨の折れる音が響き、Shinの顔が紫に変わる。
マヤはShinの顔の上に腰を落とし続けた。
スカートが頭を完全に覆い、柔らかな尻が鼻と口を塞ぐ。
彼女は体重を全部かけ、優雅に髪を払った。
「んっ…ふふ、暴れないで。
あたしの下で、静かに逝きなさい。
あなたみたいな下品な男には、ぴったりよ」
Shinはもがいた。
巨体が揺れ、四人を振り落とそうとする。
だが、黄金の酸が内臓を蝕み、毒便が腐敗を加速させ、脚が首を折り、尻が息を奪う。
秘薬の力は、限界を超えていた。
「…Hung…Lao…様…」
最後の呻きが漏れ、Shinの体がぴくりとも動かなくなった。
巨漢は床に崩れ落ち、肉塊と骨の残骸となった。
メイはゆっくり立ち上がり、スカートを直した。
髪から滴る汗と血、指先から滴る黄金の残り。
彼女はShinの胸に黒いカードを置いた。
《Deadly Dymes》
《完了》
ミミが息を弾ませてメイに抱きついた。
「やったー! Shin、死んだよ!
メイちゃんの黄金とあたしの毒便とリナちゃんの脚とマヤさんの座り!
完璧すぎる!」
マヤが髪をかき上げ、ため息をついた。
「まあまあね。
将軍なんて、結局あたしたちの前ではただの肉塊だったわ。
Leonardの犬が、これほど苦労するなんて、ちょっと滑稽」
リナが眼鏡を直し、Shinのポケットからデバイスを取り出した。
「…Hung Laoの本拠地、二階オフィス。
彼は今夜、取引で護衛十人と一緒にいる。
ここから直通の通路がある」
メイは無言で頷き、階段を上った。
四人は霧雨の中を進み、二階のオフィスへ向かう。
扉の向こうから、低い話し声が漏れていた。
だが、頭の中に、再びLeonardの声が響いた。
《よくやった。
次はHung Laoだ。
失敗すれば、君たちの命はない》
メイの首が、わずかに疼いた。
黄金の奔流が、体の中で静かにうねる。
オフィスの扉が、ゆっくり開いた。
Hung Laoが、影の中で待っていた。
戦いは、まだ終わっていない。




