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X20X

東京の中心、高層ビルの最上階。

Leonard Damionの本拠地は、ガラス張りの要塞だった。

夜景が広がる広間、黒と銀のインテリアが冷たく光る。

黒澤メイは中央に立ち、ジャケットの襟を立てた。

短いスカートの下、素肌が緊張で震えていた。

下着はない。

今夜、Leonardを溶かすために。


三ツ木ミミがメイの横で小さく息を弾ませ、尻を軽く振った。


「メイちゃん、ついにLeonardだよ!

あたしたち4人で、溶かして、糞まみれにして、締めて、座っちゃおう!

楽しみすぎる♪」


茅ヶ崎マヤは長い黒髪を払い、唇を曲げた。


「ふん。

世界最強の男、ね。

あたしの優雅な座りで、瞬殺の視線ごと息を止めてあげるわ。

3Mの名にかけて、完璧よ」


高本リナは眼鏡を押し上げ、タブレットを握り締めた。


「セキュリティは突破済み。

護衛はなし。

Leonard一人。

でも、スキル『瞬殺の瞬き』…視線を合わせないこと。

霧子を殺した映像を見せられた彼は、怒ってるはず」


扉が静かに開いた。

Leonard Damionが入ってきた。

黒いコート、銀髪、青い瞳が氷のように冷たい。

三十代半ばの男。

唯一の男性暗殺者。

彼はゆっくり歩み寄り、微笑んだ。


「Deadly Dymes。

私の側近三人を、すべて殺した女たち。

黄金の酸、毒の糞、脚の絞め、尻の圧迫。

君たちの殺し方は、芸術的だ。

だから、招いた」


メイは無言で右足を上げた。

スカートが捲れ、白い太腿が照明に映える。


「…溶かす」


シュゥゥゥ――


黄金色の奔流が弧を描き、Leonardの胸へ飛んだ。

だが、彼の瞳が一瞬光った。

メイの視界が揺れ、体が硬直する。

瞬殺の瞬き。

脳が焼けるような痛み。

彼女の体が崩れ落ち、床に膝をついた。


「ぐっ…!」


ミミが尻を突き出し、毒便を放った。

ブシュッ。

黒褐色の塊がLeonardへ向かうが、彼の視線がミミを捉える。

ミミの体が凍りつき、倒れた。


リナの脚が鞭のように伸び、Leonardの首へ。

だが、視線が絡み、脚が震えて止まる。

マヤがスカートを広げ、腰を落とそうとしたが、同じく硬直。


Leonardはゆっくり近づき、メイの顎を掴んだ。

青い瞳が、彼女を貫く。


「…君の酸は、面白い。

だが、私の視線は、すべてを灰にする」


メイは痛みを堪え、Leonardの脚の間に滑り込んだ。

両足を広げ、至近距離で連続放尿。


シュッ、シュッ。


黄金の酸がLeonardのコートを溶かし、肉を抉る。

彼の体がわずかに震えた。

だが、視線が再びメイを捉え、脳が焼ける。

彼女の体が痙攣し、倒れた。


Leonardはメイの首を掴み、持ち上げた。

他の三人にも視線を向け、硬直を解かず、静かに言った。


「君たちは、優秀だ。

私の計画を邪魔した。

だが、それでいい。

今から、君たちは私の命令で殺す。

東京を、暗殺者だけの街にする。

拒めば…今、ここで灰にする」


メイの首が締まり、息が苦しい。

視線が合わないよう目を逸らすが、痛みが体を蝕む。

ミミの瞳が恐怖に揺れ、マヤの唇が引きつり、リナの眼鏡がずれていた。


メイは震える声で、吐き出した。


「…わかった。

命令に従う」


Leonardの唇が弧を描いた。

彼はメイを床に落とし、三人の硬直を解いた。


「賢い選択だ。

最初の命令は、中国だ。

Hung Lao――中国暗殺ギルド『Shadow Dragon』のリーダー。

彼を殺せ。

成功すれば、東京の半分をやる。

失敗すれば…灰だ」


Leonardはコートを払い、扉へ向かった。


「三日以内に、成田から飛べ。

私の視線は、いつも君たちを見ている」


扉が閉まった。


四人は床に崩れ落ちた。

メイは首を押さえ、息を荒げた。

初めての敗北。

黄金の酸が、届かなかった。


ミミがメイに抱きつき、震えながら言った。


「メイちゃん…怖かったよ…

でも、一緒だよ。

中国でも、溶かして、糞まみれにして…殺そうね」


マヤが髪を乱れさせ、立ち上がった。


「…許せないわ。

あたしの優雅さを、侮辱した。

Hung Laoを殺して、Leonardの首輪を外すわよ」


リナが眼鏡を直し、静かに言った。


「Hung Laoの情報、集める。

中国ギルドは、強い。

でも…私たちなら」


メイはゆっくり立ち上がり、スカートを直した。

首の痛みが、冷たい怒りを燃やす。


「…行く。

溶かす」


外へ出ると、東京の夜景が、血のように赤く広がっていた。

中国への旅が、始まる。

Leonardの視線が、背中を刺す。

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