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渋谷の地下カジノは、表の喧騒から隔絶された闇の巣窟だった。

雑居ビルの地下三階、エレベーターの奥に隠された重厚な扉。

扉の向こうから、ルーレットの回転音とチップの乾いた音、女たちの甘い笑い声が漏れていた。

黒澤メイは、ジャケットの襟を立て、短いスカートの下で冷たい空気を素肌に感じながら、扉の前に立っていた。

傷はまだ疼くが、痛みは集中力を研ぎ澄ますだけだった。


三ツ木ミミが隣で小さく跳ねるように体を揺らした。

「メイちゃん、こんな豪華なとこ初めて!

殺す前にちょっと遊んじゃおうかな~♪

でも、標的はLeonardの側近だって…楽しみすぎる!」


茅ヶ崎マヤは優雅に髪を払い、唇を曲げた。

「下品な興奮は抑えなさい。

ここはLeonardの金が流れ込んでる場所よ。

殺す相手は『黒崎零』――Leonardの右腕の一人。

彼を消せば、Leonardの計画に明確な亀裂が入るわ」


高本リナは眼鏡の奥でデータを確認しながら、静かに言った。

「セキュリティは私がハック済み。

カメラはループ、警備は二十人。

黒崎零はVIPルームの奥、ポーカー卓にいる。

護衛は五人。

全員、普通の人間だけど、銃とナイフ持ち」


メイは無言で頷き、扉を押した。

中は煙草と香水の匂いが混じり、赤と金の照明が妖しく揺れる。

客たちはチップを積み、女ディーラーが微笑む。

誰も、四人の女が暗殺者だとは気づかない。


四人はVIPルームへ向かった。

廊下で警備の一人が声をかけた。

「会員証を」


マヤが優雅に微笑み、近づいた。

「私たち、招待客よ」


次の瞬間、マヤは男の首にスカートを被せ、腰を落とした。

男の顔が柔らかな尻に押し潰され、息が詰まる。

十秒で動きが止まった。

マヤはスカートを払い、静かに言った。

「邪魔よ」


ルームの扉を開けると、黒崎零が中央のポーカー卓に座っていた。

40代半ば、銀縁の眼鏡、黒いスーツ。

横に護衛が五人。

彼はカードをめくりながら、ゆっくり顔を上げた。


「…Deadly Dymesか。

Leonard様から、噂は聞いていたよ。

紅葉を殺した女たち」


メイは中央へ歩み寄った。

ヒールの音が、静かに響く。

零は立ち上がり、護衛に目配せした。

銃口が一斉に四人に向く。


メイは右足を上げた。

スカートが捲れ、白い太腿が照明に映える。

一瞬の静寂。


シュッ――


黄金色の弧が、零の胸へ飛んだ。

液体がスーツを貫通し、肉を溶かし始めた。

零が顔を歪め、後ずさる。


「ぐっ…! これは…」


護衛が引き金を引く前に、ミミが跳ねた。

尻を突き出し、毒便を扇状に放つ。

ブシュッ、ブシュッ。

二人の護衛の顔と胸に直撃。

肉が腐り、内臓が溶け、悲鳴が途切れる。


リナの脚が鞭のように伸び、三人目の護衛の首に絡みついた。

締め上げる。

骨の折れる音。

男が崩れ落ちる。


マヤは優雅に歩み、四人目の護衛の前に立った。

スカートを広げ、腰を落とす。

男の顔が尻に埋まり、息が止まる。


最後の護衛がメイに銃を向けた。

メイは片足を高く掲げ、至近距離で放尿。

黄金の奔流が顔面を直撃。

目が溶け、鼻が崩れ、絶叫が途切れる。


零はテーブルに手をつき、胸を押さえた。

肉がどろりと溶け落ち、骨が覗く。

彼は震える声で言った。


「…Leonard様は、お前たちを…見ている。

お前たちは、ただの…道具だ…」


メイは零の前に立ち、両足を広げた。

ゆっくりと、連続放尿。

黄金の酸が零の全身を覆う。

皮膚が剥がれ、肉が崩れ、内臓が露出し、骨が白く光る。

零の体が崩れ落ち、動かなくなった。


メイは零の胸に黒いカードを置いた。

《Deadly Dymes》

《完了》


部屋は静かになった。

血と尿と糞の臭いが充満する。


ミミがメイに抱きついた。

「やったね、メイちゃん!

Leonardの側近、こんな簡単に溶けちゃった!

これで、Leonardもビビってるかも♪」


マヤが髪をかき上げ、ため息をついた。

「ふん。

でも、あの言葉…『見ている』って。

本当に、Leonardは全部見てるのね」


リナが零のポケットから小型デバイスを取り出した。

画面に、暗号化された映像が流れていた。

Leonard Damionの姿。

黒いコート、銀髪、冷たい青い瞳。

彼はカメラに向かって、静かに微笑んだ。


《よくやった、Deadly Dymes。

黒崎零は、もう用済みだった。

お前たちの力は、予想以上だ。

だから、次はもっと面白い仕事を用意してある。

楽しみにしていろ》


映像が切れた。


四人は無言で部屋を出た。

廊下を抜け、エレベーターへ。

外へ出ると、渋谷のネオンが冷たく光っていた。


メイは空を見上げた。

雨は止み、月が薄く浮かんでいる。

Leonardの瞳が、どこかで自分たちを見ている気がした。


彼女は静かに呟いた。

「…次は、お前を溶かす」


ミミがメイの手を握った。

「あたしたち、絶対勝つよ。

Leonardがどんなに強くても、黄金と毒と脚と尻で、全部終わらせちゃうから!」


マヤがにやりと笑った。

「そうね。

あたしが、最後に座ってあげるわ。

Leonardの顔に、あたしの尻で、世界最強の息を止めてあげる」


リナがデバイスを閉じた。

「報酬は5000万。

一人1250万。

でも、これからは…本当に危険だ」


四人は夜の街を歩き出した。

ヒールの音が、静かに響く。


Leonard Damionの計画は、まだ始まったばかり。

Deadly Dymesは、知らず知らずのうちに、その渦の中心へ近づいていた。

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