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恋心よ桜と共に……

❀本羽 香那様 主催企画『一足先の春の詩歌企画』参加作品です。

桜は切ない花よ


乙女はそう呟く


貴方は都会へ行ったきり戻らない


都会(むこう)の人に染まってしまったのかしら


春の旅立ちと共に 貴方は行ってしまった


必ず帰ってくると約束してくれたのに


桜の押し花の栞を渡してくれたのに


たくさんの土産話を持ってくると言っていたのに


桜は「希望の花」と貴方は言ったのに



私は薄紅の花が憎らしくて堪らないの


わたしの恋心と共に咲いた桜も


もうすぐ全て散ってしまう


恋心と桜と恋人


切っても切り離せない


華やいだ心も 桜と共に散ってしまう


包み込む掌に 最後の花弁


さあ 貴方はいつ帰ってくるのかしら


桜は全て散ったわよ?


帰って来て愛しい人よ 貴方


桜は二度ともう咲かないのかもね


心の中の桜よ あなたは散らないのにね


心の桜の樹の根元で 私は待ち続けながら眠るの


今宵も……

お読みくださり本当にありがとうございます。

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― 新着の感想 ―
とても切ない詩ですね。 どんなにこっちが待っていても、帰ってくる兆しすら見えなくて、それどころか桜が全て散ってしまったことでより不吉さが感じられて、それでも待ち続けるしかないのが心苦しくなりました。 …
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