1/1
一夜の奇跡
これは石が大好きな少年(?)とその仲間の物語である
「うぅ……うぅ……ここ、どこぉ……」
月明かりもないとある夜。
1つの森に子供が迷い込んできた。
「おかぁさぁん…おとぉさぁん……どこぉ……」
子供が声を上げると、まるで答えるがごとく森の奥が光出し
た。
「うぅ……ふぇ…………わぁ、きれい」
子供は泣きやみ吸い寄せられるかのように森の奥へと進んで
行く。
そこにあるは1つの光る石。
「とってもきれい」
どこからともなく声がする。
『さぁ、探しなさい。この私を。世界を見て回りなさい。
そして見つけなさい。掴み取りなさい。貴方の未来を。
貴方自身を。』
「ふわぁぁ……わかった!みつけにいくよ!」
子供は驚きもせず声を上げる。
『良き返事だ。』
声はもうしない。
そこに残されたは光を潜めた石ただ一つ。
もう声はしない。