87/144
十五話-1
この場に集まる事の出来る全ての特進クラスの生徒全員が俺(水無月)の(住んでいる)家に集まっていた
たいした理由は無い
警察に解散を伝えられ、その後、とくに行く場所がなかったからにすぎない
捜査に協力していない弥生も参加していた
だから、この場にいないのは入院している長月、皐月、如月
行方不明の夜代
そして…………師走だ
『……解散、か』
俺はポツリと呟いた
結果としてたいして何もせず、C級ライセンスを受け取れた
これでよかったのだろうか…
いや、いいはずがない
そんな事はわかっていた
しかし、だからってどうすればいいんだ…
そんな気持ちだった
「……何も解決してないんだよな…」
霜月だった
納得出来ていない事は表情でわかる
「…後は魔法警察に任せろって事なの…?」
睦月も苦虫を噛んだようだ
「…………」
文月は目を閉じて腕を組考えているようだった
「…これでいい訳がない…みんなだってそう思ってるだろ…?!
なぁ、ヨハン」
卯月に言われ、神無月は
「もちろんだ
だけど……」
と、答えた
そして、
どうすればいい
きっと誰もがその先の言葉を思い浮かべた




