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十四話-4
『…納得出来ませんよ』
「………」
『出来る訳がない』
「………」
『こんなの…詐欺じゃないか!
そんなに危なくないとか言っときながら
好条件出してるみたいで
でも、実際はこうして命落として…ッ!』
「…彼は、C級ライセンスを受け取った」
『その代償がこれですか!?
割に合う合わない以前の問題でしょう?!』
「だったら!」
秋里は煙草の先を八島に向けた
「お前はどうするんだ?」
八島は再び秋里の方を見る
『…告発します』
「なに…?」
『魔法警察を…告発します』
秋里はそんな八島のほうを見た
八島の目は真剣だった
秋里は顔を引き攣らせた
「…フッ
フフッ………クックック…」
『先ぱ…』
「フザケんじゃねぇッ!」
『ッ!?』
秋里は八島を睨んだ
八島はそれに気圧され、後ろに下がった
「八島、勘違いしてんじゃねぇよ!」
秋里はパイプ椅子から立ち上がった
『勘違い…?』
八島に向けて秋里は歩み寄る
「手前勝手な正義を振り回すなって事だ!」
そして、八島の胸倉を今度は秋里が掴んだ
『え…』




