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十二話-3
「そうですか
じゃあ、やっぱりこの家ではフアナさんが家事をしてるんですね?」
「はい」
「先生は家事については一切ノータッチですか?」
「ええと…まぁ、そうですね」
「じゃあ…先生とはどんな関係ですか?
聞いた感じでは雇い主のように見えますが…」
「ええと…まぁ、そのように考えて貰っても構いません」
「わかりました
では、どのくらいの頻度でここに来るのですか?」
「ほぼ、毎日ですね
昨日はたまたま居なかっただけで」
「じゃあ、先生の行動は把握してるんですか?」
「完全には…今日のように突然、外出される事もあるので…」
「成る程…」
俺は舌を巻いた
いつの間に、文月はこんな質問を考えていたのだろうか?
「…ところで、あの…
いまさら、ですが
何故、このような質問を?」
「…ただ単に興味ですよ
先生は学校では変人で通っているので
どのような生活を送っているのか、と言う興味です
お気を悪くしたのなら、申し訳ありません」
「あ、いえ…」
と、その時だった
突然、Coalがかかってきたのは




