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十一話-2
「…で、何だったかな?」
『…葉月』
俺が視線を向けると葉月は林檎を剥きながら、顔を上げると、質問に答えた
「…いや、だから
先生が学校に来ないから…」
「ああ、そうか
成る程ね」
すると、黄泉教師はうなじをかきあげた
………
…会話が続かない
仕方ないと言ったため息を小さくつくと、文月が何とかしようと口を開いた
「えーと、黄泉先生?」
「む?
君は…?」
「葉月さんと同じクラスの文月 陽孤です」
「……あれ?
君はアタシの担当じゃなかったはずだが?」
「…はい
私…私達は葉月さんの付き添いで来ましたから」
「ん?
何で付き添いなんか…」
「仮に…先生が事件か何かに巻き込まれてた時、人手は多いほうがいいですから」
「ああ、成る程
それは、迷惑をかけたねぇ」
「いえ、それは構いません
ただ、黄泉先生は
何故、学校に来なかったのですか?」
「ン…
…恥ずかしい話だが、夢中になってしまってなぁ…」
「その…研究に、ですか?」




