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十話-4
秋里先生は手早く手元にある資料を渡しながら、
まるで掃除の担当を言うぐらいな感じで斑分けをした
「とりあえず、今回は
由樹君、耶恵ちゃん、悠人君、雪花ちゃん、陽孤ちゃん、夜叉君、ヨハン君が外回り組
そして、残った
優乃君、夢菜ちゃん、柚ちゃん、さっちゃんが学校組になるの」
資料を渡し終えると同時に先生は言い終えた
『外回り組?』
「そ
役割は事件から来なくなった人のところに訪ねて行くの
めぼしい人は資料に書いてあるわ」
「じゃあ、学校組は何をするんですか?」
師走だった
「学校組は反対に学校に留まって
BLACK GHOSTの痕跡を探るの」
「待って下さい、先生」
今度は文月だ
「外回りも学校もどちらも既に警察がやった事では無いのですか?」
「ううん
違うの
学校の調査は学校が拒否したの
事情聴取も拒否した人を対象にした
実はこれ、学校には内緒なのよ」
『…俺達が勝手にやる分ならいいだろって事か…
無責任な、話だな…』
秋里先生は苦笑していた




