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十話-3
授業やホームルーム等が終わった後も俺達は教室に留まっていた
理由は秋里…由美先生の話を聞く為だ
捜査には先生も協力するらしい
それについて、色々説明しなければならないと言われ、俺達は待機していた
ただし、弥生と夜代の二人を除いて
弥生は師走の話では最初の中央局襲撃事件に巻き込まれてから
トラウマになり、
こういった事に関わる事が苦痛になったらしい
夜代については…よくわからない
夜代からは一切、何も聞いていないからだ
-ガラガラ-
秋里先生が入って来た
「参加者はみんな居るわね?
…じゃあ、みんなこれから、先生と一緒に頑張りましょう」
…秋里先生はいつもこんな感じだ
「一応、極秘捜査だからね
昨日、一昨日は検査とかの為に警察局に行ってもらったけど
今日からは連絡を取る訳にはいかないの
変わりに先生がパイプ役として
警察からの情報や指示を伝えるわ」
そう言うと先生は資料らしき物を取り出した
「とりあえず、二組に別れてもらうの
それから、別々の捜査をお願いしたいの」




