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十話-1
…一日、返事を待つと言われた
考える時間をくれるらしい
翌日、再び警察局へ
俺は参加者として、サインした
クラスの中で不参加を示したのは弥生だけだった
「…また、夜代君が最後ね」
文月はそう言って手を組んだ
クラスの中で夜代だけが来ていなかった
「彼は来ませんよ」
書類を持って来た八島刑事は言った
「昨日の内に不参加だと言われました
……妹さんに」
『…そうか、夜代は来ないのか』
俺は呟くように言った
学校襲撃事件の時、夜代が居れば、と思ったが
やはり、夜代は惜しい人材だと思う
だが、まぁ、不参加だと言うなら仕方がない
「では、今から魔力特性検査を行います」
八島刑事にそう言われ、俺達は検査を受ける事になった
万が一の時、ある程度戦えなければ危険なので
マジックツールを配布するのだが、
本人の得手不得手がある分
自分の使う魔法に合ったマジックツールを使うほうがいい
そういった理由から検査をするらしい
そして、検査終了後
俺達は個人に合ったマジックツールと共にC級ライセンスと呼ばれるモノを配布された
それが、秋里刑事の言う報酬の一つである




