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六話-1
-魔法警察対テロ対策室-
「大変です!
人質篭城事件発生!
"ファントム"らしき集団が学校に立て篭もったそうです!」
「なに!?
…何処の学校だ?」
「そ、それは…」
「…まさか…」
「…はい」
「く…ッ
…わかった」
秋里先輩の奥さんは秋里由美って言って
学校で教師をしている
…つまり、そういう事だろう
『…学校に立て篭もった
この時間からして、人質は…』
「ほぼ全校生徒と全教師です」
『…犯人らの要求は?』
「未だありません」
『なに?
なら、何故学校になんて…』
「…どちらにしろ行ってみるしかないだろう」
『…先輩』
「そんな顔をするな
俺は大丈夫だ
…詳しい状況を教えてくれ」
「はい、まず
犯人らはマジックキャンセラーを使用
後に、学校を占拠したとされます」
『犯人らはどれほどの人数だ?』
「わかりません
…ただ、学校を占拠する手際から多からず、少なからずと推測されています」
「成る程…
…応援の手配を頼む
八嶋、最初に現場に向かうぞ!」
『は、はい!』
(焦ってるのか?
随分、強引だな…先輩)




