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四話-6
まぁ、そんな事はどうでもいい
教壇は粉々に吹っ飛んでいた
先生は破片が当たり怪我をしていた
不幸中の幸いか
先生以外に怪我をしている者は居ない
先生は泣きそうになりながら言葉を搾り出した
「あ、あ…み、み、皆さん…しばらくくく…おとな…おとなしく…して…いて…く、下さい…」
先生が何故、そんな事を言うのか?
そんな疑問が沸くはずもなかった
オレ達は恐らく脅迫されているのだろう
「…学校…内には…ま、マジックキャンセル…マジックキャンセラーが…張られ…て…いますす…」
マジックキャンセラー…
簡単に言うと結界だ
魔法警察中央局に張られていたものと同じと考えればわかるだろう
「な…なお…学校外…お…及び…教室外への、の
…で、出入りを…禁じ…ます…
なお…無断で…行っ…た…ば、場合は…」
先生はチラっと
黒づくめヤローを見る
そして、息を大きく吸い込み
しばらくして
吐き出すように言った
「…"処断"…します…!」
その時、オレはある事に気付いた
(き、如月!さっちゃん!
二人が…危ない!!)
先生と黒づくめヤローはその後、すぐに出て行った




