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四話-5
先生は銃を突き付けられたまま
教壇に向かって歩いていく
銃を持った何者かは
せかすように銃で先生の腕をペチペチと、叩いたが先生は「ひっ!」と怯えてしまった
銃を持った何者かは全身黒づくめで顔は何か黒いヘルメットのような物で隠れてる
その姿はこの教室に置いて異分子
居てはいけない人間だ、ってオレは思った
先生が何とか取り直し、
口を開けて何かを言おうとするが
怯えの為か
パクパクとなるだけで
後は時折鳴る
怯えから来る先生の奥歯のカチカチといった音しかなかった
痺れを切らした黒づくめヤローは教壇に向けて銃をぶっ放した
-バゴォオンッ-
「きゃあああッ!!」
悲鳴の主は先生ではなかった
葉月辺りだと漠然と予想したが、
どうやら、弥生だったらしい
「キュルル!」
黒づくめが意味不明な言葉を発した
しかし、先生はそれを理解したらしく顔色はさらに青みを増した
多分、黒づくめが使ったのは
"SpeedWord"と言う魔法だ
言葉を高速に発し
特定の人間以外に伝わらないようにする
って言う魔法…




