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三話-4
「いやぁ、卯月くんはこんな小さい子が趣味だなんて知らなかったなぁ」
『…何、言ってるんだよ』
彼女は睦月 雪花-ムツキ ユキカ-
僕の同級生だ
僕はここで彼女と待ち合わせをしていた
「えと…あの…」
少女は困惑していた
『えっと…』
僕は少女の手にある地図を見て少女の用件を思い出した
『僕はこの子に道を聞かれただけだよ』
「あら、そう?」
『そうだよ』
僕は今度こそ、少女から地図を受け取った
『…あれ?』
「ここって、ウチの学校じゃない」
横から覗いてきた睦月ちゃんの言葉は僕の心を代弁していた
「あ、そうなんですか?
私はそこに行きたいんです」
『う〜ん、しかし困ったなぁ
口で説明するのは難しい…』
「え?」
「実際に連れていってあげれたら
いいんだけどアタシらこれから用事あるしねぇ…」
(警察は…今、大変な時だろうしね)
『…ところで、なんで学校に行きたいの?』
「えっと…その…知り合いがその学校にいるんです」
『知り合い?』
「はい」
『学生?』
「えっと…多分」




