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三話-3
どうやら、僕に話し掛けたらしい少女は僕を女の子と思ったらしい
『あ…えっと
僕は卯月 悠人-ウヅキ ユウト-って言ってれっきっした男だよ』
「あ…ご、ごめんなさい」
少女は見た目より落ち着いた感じだった
少女の見た目は小学校低学年にしては大きく
高学年にしては小さい
とりあえず、真ん中ぐらいだと思う事にした
少女の服装は白いワイシャツに黒いネクタイをしめ、黒いスカートを履いている
お嬢様学校の制服
そんなイメージを抱かせた
スカートはミニのようだが
少女が履くには大きく
膝のすぐ上まである
そして、少女はその上に紺色のコートを羽織り白いマフラーをしているようだった
コートは大きく
多分、後ろから見たらコートしか着てないように見えるかも知れない
『えっと、何か用かな?』
「あ、はい
…この場所に行きたいんです」
少女が差し出した地図を受け取ろうとした時、
ポン、と肩を叩かれた
「卯月く〜ん
何してるのかな〜?」
『うわっ!睦月ちゃん!
…いきなりびっくりするじゃないか』




