14/144
三話-2
少女はただ、その場所で佇んでいた
『…………』
少女の顔には困惑…あるいはそれに似た感情が浮かぶ
(…参ったなぁ
都会ってこんなに入り組んでるモノなの?)
少し思案して少女はやむなく助けを求める事にした
出来れば、女性で優しそうな者がいい
ついでに暇な
周囲を見渡して
呆っと立っている者にする事にした
Tシャツにジーンズとラフな格好でいかにも暇そうな顔をしていた
空を仰ぎながらただ立ち尽くしているように感じた
雰囲気は柔らかく感じたので適任と思った
『すみません、お姉さん』
「………」
…反応は無い
少女は少し憤りを感じたが、気付いていないだけかも知れない
少女は先より少しトーンを上げてもう一度話し掛ける事にした
『すみません、お姉さん』
「……え?」
反応があった
しかし、その後は少女が予測していたものではなかった
「えっと…僕に言ってるの?」
『……え?』
少女が話し掛けたのは女性ではなく男性だった




