青春時代
僕:人間生まれる時はひとり
僕:死ぬ時だって一人だと言えるが
僕:僕は違った
僕:ふたりでこの世に生を成した
僕:同じ顔をしていた
僕:対になる名前がついた
僕:周りの大人は見分けがつかなかった
僕:どうしようもなく受け入れがたかった
僕:競い合うと、ほとんど僅差
僕:実力よりも運の世界
僕:趣味も 嗜好も 好きな人も
僕:被るのはいつもお前だった
僕:違うのは性格や過程だけで
僕:いきつく先はいつも同じ
僕:結局誰にも見分けられずに
僕:僕の欲求は満たされずに
僕:高校は別のところに行った
僕:いつものコイントスで決めた
僕:別々になるのが本当に嬉しかった
僕:ひとりは楽しかった
僕:誰にも比べられない
僕:一生続くと思っていた悪夢がようやく終わりを告げた
僕:何かを選ぶ時も同じになる事を意識しないで
僕:本当の好きを見つけれた
僕:でも少し寂しかった
僕:日々は熱を帯びなかった
僕:競い合って辛いことに負けずに頑張れたのは
僕:目の前のお前に負けたくなかったから
僕:ふたりでいるから特別だった
僕:普通になった今となっちゃ特別が羨ましい
僕:ふたりでいるから特別だった
僕:ふたり合わせての力は誰にも負けることはない
僕:ふたりでいるから特別だった
僕:笑い合う相手 本当の理解者は
僕:お前以外にどこにもない
僕:ふたりでいるから特別だった
僕:言わなくても伝わるから
僕:安心できた
僕:ふたりでいるから特別だった
僕:いつかお前の隣は
僕:僕以外になるんだろうか