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最後の1ピース  作者: 四月いつか
第1章 父の告白
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探し物

『ルカはね、いわゆる「思春期」と言われる年齢になってからずっと精神的に不安定なの。あの年齢特有なものなのか、何か原因があるのか・・・多分あの子自身も何が原因かわかってないはず』


『何か目に見える形で症状が現れるんですか?例えば・・・感情の起伏が激しくなるとか』


『それはあるわ。妙にテンションが高くて元気な日があったかと思えば、翌日はふさぎこんで部屋から出て来ない日があったりとか。ただ「感情の起伏」っていう言葉では片付けられない、もっと奥深い何かがある様な気がする』


『それは・・・ルカさんの出生に関係してるのかな・・・』


『わからないわ。ただね、最近安定してるのよ、あの子。凄く生き生きとしてる。この事の原因はさすがに私でもわかるわ』



『律君、貴方よ』


『ルカは貴方に出会って変わったの』



僕がルカを変えた?


僕はまだルカと出会ったばかりだ。

そして以前の不安定な時期のルカを知らない。

ただルカが外観からは想像出来ないとても繊細な少女である事は出会ってすぐに感じた。

とても傷付きやすい、少しの衝撃で壊れてしまう、精工なガラス細工の様な。

そんな少女だと思った。

そして簡単に他者に対して心を開かないであろうルカが僕には会ってすぐに心を開いてくれた様に思えた。


『二人だけで会ったそうね。貴方が大学を案内してくれて一緒に食事もしたってとても嬉しそう話してくれたわ 』


『律君、私は貴方を信用しているわ。ルカは見た目はあんなだけど・・・中身はまだまだ子供なの。貴方がしっかりしててくれなきゃ困るのよ。貴方は充分わかってるはずよ。ルカは貴方の・・・』


『貴方の妹なのよ』


麗子さんは佐原さんと同じ事を言った。

僕だってそれはわかっている。

文字通り「痛いくらい」に。

麗子さんはルカは最近「安定している」と言った。

その原因が僕だと。


それは僕も同じ事なのだ。

僕もずっと探し続けていた。

その「探し物」が何かさえわからない「探し物」を。

何かが欠けているという感覚。

対になる何かが・・・

そして僕は見つけた。


僕はルカをずっと探していたんだ。




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― 新着の感想 ―
[良い点] ルカちゃん、律君に出会ってから変わったんだ。思春期か生立ちからか、はたまた兄に会いたいからか? お兄ちゃ〜ん、頑張れ!! [気になる点] やっとサイトを開く時間が出来ました。 忙しかったん…
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