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最後の1ピース  作者: 四月いつか
第1章 父の告白
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ルカとの再会2

一通り校内を案内した後、僕らは学食に入った。

色んな目的で今日大学に来たほとんどの学生が利用するであろう学食は夏休みでも大変混雑していた。

僕とルカは対面式のテーブルではなく、窓際の横に一列になったテーブルに座った。


『何が食べたい?』


『たくさん歩いたからお腹空いちゃった。私こう見えてめっちゃ食べるのよ。』


『じゃあ、定食系にすると良いよ。僕はいつも味噌カツ定食にするんだ。美味しいよ、ここの味噌カツ』


『じゃあ、それにする』


『食券買った後にトレイ持って並ぶんだ。そしたら勝手にトレイの上に置いてってくれる。一緒に行こう』


この学食は学生以外の一般の人にも解放されている。

やはりルカはここでも注目の的だった。

ほとんどの学生がさりげなくルカを見ている。


『何か、ここに来てからずっと、色んな人にめっちゃ見られてる気がする・・・』


『なかなかこの大学ではお目にかかれないタイプの女の子だからね、ルカは』


『髪? あとスカートもうちょい長くしてくれば良かったかな・・・』


真剣に答えるルカに思わず笑ってしまった。


『何が可笑しいのよぉ』


『いや、何か真剣に悩んでる様に見えたから。髪の色とかスカートの長さとか気にする必要ないよ。ルカがとても綺麗な女の子だからみんな見とれてるんだよ』


二人の上にはオートマチックに味噌カツ、ライス、味噌汁が並べられていった。


「ライス担当」のおばさんが、


『綺麗な彼女連れてるねー、男子学生みんなが嫉妬の嵐だから、あんた気をつけなよ』


そう言って豪快に笑った。


『彼女だってぇー、律、赤くなってるよ』


『とにかく、座ろう』


ルカはニコニコしながら僕の後ろをついてきた。

窓際の席に横に並んで座った。


『初めて味噌カツを知った時はビックリしたよ』


『ソースじゃなくて味噌がかかってたから?』


『そう。うちの実家の方じゃあ「味噌を食べる」なんて習慣ないからさ。溶かして飲む物だと思ってた』


『こっちは色々かけるよ。おでんとか』


独り暮らしを始めて学生生活がスタートしてから僕はほとんどの時間を独りで過ごしてきた。

だからこんな風に誰かと話すという事があまり無かった。

ルカとの会話はとても心地良いものだった。

ルカのほうも色々と話してくれた。

学校の事や普段の麗子さんとの暮らしぶりについて。

ひとしきり話すと少し沈黙の時間が流れた。


『私どうして律がうちに来たのか知ってる。』


ルカは静かに外を見ていた。

突然の告白だった。

初めて麗子さんの家を訪れた時も思ったのだが、ルカはどの程度まで自身の生い立ちについて麗子さんから聞かされているのだろう。


『お父さんが病気なんでしょ?』


『私と律のお父さんが』


『ルカは・・・どの程度まで聞かされてるの?その・・・自分の生い立ちについて』


外を見ていたルカはゆっくり僕に視線を戻して答えた。



『全部』

























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― 新着の感想 ―
[一言] 思い出しました、田楽味噌だった。
[良い点] 連投ありがとうございます。 律君とルカちゃんの会話がやはり恋人同士!  と思ったら、ルカちゃん自分の生立ちは全部知っていたんだ! ルカちゃん分かっていて凄いぞ! [気になる点] 新人発掘…
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