過去のボクとゆびきりげんまん!
___ボクは、ある日。
道に迷っていた、仕事に追われ時間に追われ!
なにもかもが、嫌になっていたんだ!
___忙しすぎて、ずっと付き合っていた彼女とも会えず、、、。
1ヶ月、2ヶ月、3ヶ月と時間だけが過ぎていった結果。
___彼女から突然! 電話で別れてほしいと言われる。
確かに! 1度も合う事も出来ず、電話やLINEすらもしなかった
ボクが、すべて悪い!!!
___だけど?
決して! 彼女を嫌いになったわけじゃないんだ!
仕事で忙しすぎて、家に帰って来ても寝るだけの生活。
自分に余裕もなく、毎日いっぱいいっぱいで...。
___彼女の事を、考えてあげる時間がなかった。
もっと言えば、ボク自身の事も考える時間もなかったんだよ。
*
___常に! 会社に居れば! 同期と比べられライバルとして
競争を強いられる! ボクは、心の中では負けてもいいと思って
いるのに、、、実際は、手を抜くことができなかったんだ!
___やっぱり、負けたくないのかな?
他のボクの同期の奴らもみんなボクと同じ考えに違いないよ!
だけど? 会社がそうさせてくれないんだ!
___仕事から少し離れると?
今度は、母親からボクの携帯に電話が鳴る。
『___いい加減! アンタ、結婚したらどうなんだい?
もう、アンタも33歳なんだよ! いい女性はいないのかい?』
『・・・い、いや? いたんだけど? 今はいなんだよ。』
『はぁ!? それなら、お見合い相手を紹介するから? 会ってみたら
いいわよ! いいわね! 必ず、会いなさいよ!』
『・・・・・・』
___そ、そんな!?
初めて会う女性を好きになる事なんてないよ。
お見合いだなんて! ボクは、嫌だ!!!
やっぱり、恋愛をしてお互い好きになって結婚したいんだよ!
・・・どうして、ボクがお見合いなんか、
*
___お見合いの日。
ボクは、どうしてもお見合いなんか嫌で。
初めて会う女性に、おねしょやうんこを漏らした話を
嬉しそうにボクが話したら、、、?
___完全に、そのお見合い相手の女性にドン引きされて。
二度と! その女性と会うことはなかったんだ!
・・・母親からは?
こっぴどく怒られたけどね!
___どうしても、好きでもない女性とは結婚できないよ。
しかも? 初めて会う女性だよ!
本当の恋愛になんか! 発展するわけがない!!!
▽
___その日の夜。
ボクは夢を見ていた! 過去のボクと出会うんだ。
まだ、10歳だったボクだよ。
___ヤンチャで、友達とよくケンカもしたんだ。
いつも、ボクはお母さんに怒られていたな~!
___だけど?
今みたいに、何にも考えず好き勝手な事をしていたことを思い出したよ。
『___ねえねえ、キミは未来のボクなの?』
『・・・えぇ!?』
『___未来のボクは、何をしているのかな?』
『・・・いや、別に、』
『___ボクは、立派な大人になっているのかな?』
『・・・うーん? どうかな、』
『___なんだよ! しっかりしろよ! 未来のボク! 今のボクは
未来のボクに期待してんだぞ! がっかりさせるなよ!』
『・・・すまん、』
『___じゃあ、約束して! 未来のボクがもっと輝けるように今のボク
も頑張るから! 必ず、幸せになるって!!!』
『・・・・・・』
『“ゆびきりげんまん” だよ! いいね! 約束だからね!』
『・・・ううん。』
___ボクは、過去のボクとゆびきりげんまんをした。
ゆびきりげんまん~嘘ついたら~ハリセンボンのーます! ゆびきった!
___生暖かい、過去のボクとのゆびきりげんまん!
まるで、現実にあったみたいな感覚だった。
▼
___だけど?
ボクは、過去のボクと会った事で何かが変わったんだ。
ボクは、今まで働いてきた会社を辞めてずっとやりたかった仕事に
就くことにしたんだ。
___それと?
ボクをフッた彼女に、直接会いに行って。
“ヨリを戻したい!” と心から彼女に言うと、、、?
彼女も、もう一度だけ! ボクとヨリを戻してもいいよと言ってくれた。
___ボクは、過去のボクとの約束を叶える事が少しずつできている。
だって! ボクは、過去のボクとゆびきりげんまんしたから!
ちゃんと! 約束を守らないと!
ボクと約束したんだから!!!
最後までお読みいただきありがとうございます。