今はまだ誰にも知られたくない【冬の詩企画】
今はまだ、誰にも言えない二人の秘密
皆で集まり賑やかな、その空間とは別にある
誰もまだ、気付くはずないその場所で
ひっそりとただ、確かめる
絡まる指に確かな思い
寒さに弱い俺だけど
これがあるから冬も許せる
普段はお願いするだけの
何かの神に感謝して
隣に座る君との秘密
温かいを通り越し、熱くなるのは君のせい
絡まる指に思いは強く
皆が話に夢中になる中、どんな話題も上の空
君は皆と楽しく喋るが、ほんとの気持ちはここにある
俺だけが知る、君の真実
誰にも奪われたくないが
今まだ誰にも知られたくない
俺らがここで、手を繋ぐ事
炬燵がそれを隠してくれる
どんなに外が寒くても、こんな楽しみあるのなら
いつまでも冬が続くといいと、願わずにはいられない
寒さに弱い俺だけど、初めて冬を好きだと思えた
それもこれも、全てはこの炬燵のおかげ
二人の秘密を上手に隠し
二人の熱がどんどん上がる
今はまだ、誰にも教えたくはない
秘密だからこそ盛り上がる
仲間に内緒で恋をして
仲間に内緒で手を繋ぎ
二人でそっと確かめあった
絡まる指から伝わる思い
そんな冬 炬燵の中の
内緒の出来事
この後皆が解散したら、何しよう?
本作は「冬の詩企画」参加作品です。
企画の概要については下記URLをご覧ください。
https://mypage.syosetu.com/mypageblog/view/userid/1423845/blogkey/2157614/(志茂塚ゆり活動報告)
なお、本作は下記サイトに転載します。
http://huyunosi.seesaa.net/(冬の詩企画@小説家になろう:seesaablog)