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ステータス(1)

「陛下にこの所長(馬鹿)と同じとは思われたくありませんので先に名乗らせていただきますわ。わたくしは、王立スキル研究所で副所長を務めております、オリガ・ユグド・ハウエルと申します以後良しなに」


 美人さん改めオリガさんはきれいな礼をすると、


「この腕輪は識者の腕輪と呼ばれる装着者の能力などを映し出す装具になります。では勇者様がた、この腕輪を利き手とは反対の腕に着けてみてください。」


 と自分の左腕についた腕輪をさしながら、俺たちにその腕輪の説明をし、着けるようにうながしてくる。しかし高校生たちはためらっているみたいだし、ここは年長者としてまずは俺が着けてみよう。


 着けてみたが腕輪は見た目に反して思ったより軽く着けていても両腕のバランスが崩れることもないぐらいに違和感がない。


「すごい、こんな時って腕に絶対服従の呪いとかかかってるかもしれないのに迷まずつけた」


 眼鏡っ娘が小さな声でつぶやく。

 えっ、近頃はそんなパターンもあるの!


「安心しせい。勇者様達には基本女神様の加護により呪いの類は受け付けんし、勇者様にききもしない隷属の呪いをかけようとして女神様や勇者様を敵に回す馬鹿はこの国はおらんわ」


 と国王様が説明してくれる。

 その言葉に高校生たちも納得したのか、諦めたのか次々と腕輪を着けていく。

 全員が腕輪を着け終わるとオリガさんが続きの説明を始める


「では、わたくしのように腕輪に反対の手をかざして次の言霊を唱えます」

『ステータスオープン』


 オリガさんがそう唱えると腕輪の上に文字が浮かび上がった。

 

名前  オリガ・ユグド・ハウエル

種族  ハイエルフ

称号  女神の巫女、森の狩人

スキル 精霊会話 LvEx (ギフト)

    託宣 LvEx(女神の巫女)、スキル鑑定 Lv5(女神の巫女)

    弓術 Lv9(森の狩人)、気配探知 Lv8(森の狩人)

    解体 Lv2、木工 Lv2、短剣術 Lv2


 なんかすごく強そうなステータスが出てきたんですが!ってかオリガさんエルフだったのか!確かによく見ると耳が少しとがってる。


「では勇者様方もお一人ずつやってみてください」


 とオリガさんの耳のあたりを見てると気付いたら腕輪の上の文字が消えており俺たちにもステータスを出すように促してきた。


「ならあたしからやってみるわ」

『ステータスオープン』


 まずは気の強そうな娘が出すみたいだ


名前  カツラギ・アカネ(葛城 朱音)

種族  人間

称号  異世界の守護騎士

スキル 槍術 Lv7(守護騎士)、楯結界術 Lv5(守護騎士)、体力増強 LvEx(守護騎士)


 へぇ、気の強そうな娘改め、葛城さんはタンク職にあたるみたいだ。さっきも僕っ娘を守ろうと騎士様みたいな振る舞いをしてたしぴったりかもな。


「ゲームみたいで面白そう。つぎは私の番」

『ステータスオープン』


 次は眼鏡っ娘か


名前  シドウ・ミミカ(紫藤 美々歌)

種族  人間

称号  異世界の大賢者

スキル 全属性魔術 Lv6(大賢者)、回復魔術 Lv6(大賢者)、万能鑑定 LvEx(大賢者)


 なるほど、眼鏡っ娘改め、紫藤さんは後方支援職だな。しかし


「なるほど、葛城だけが称号に3つのスキルがついてきたわけじゃなくて私たち全員がそうというわけね。これも異世界からわざわざ召喚する理由かしら」


 紫藤さんも俺と同じ考えだったらしく国王様たちに尋ねる。


「うむ、後でオリガの方から説明させるつもりだったが呪いがきかないことと合わせて、異世界の方々を召喚していると伝え聞いている」


 と国王様が返してくれた。確かにさっきのガイウスとかいうマッドのいうこと合わせると俺たち異世界人の方が何かとお得感があるな。


「話が脱線しているみたいですが、私も行ってよろしいかしら」

「うむ、すまぬ」

「ごめん」

『ステータスオープン』


 真面目っ娘が国王様と紫藤さんに断りを入れてから言霊を唱える。


名前  ホウジョウ・ミツキ(北条 美月)

種族  人間

称号  異世界の魔弓士、軍師

スキル 魔弓術 Lv7(魔弓士)、気配探知 Lv5(魔弓士)、千里眼 Lv3(魔弓士)

    罠術 Lv4、(軍師)、陣形指示 Lv2(軍師)


 なんか、真面目っ娘改め、腹ぐ・・・じゃない北条さんは主人公チームじゃない感じのスキル構成だな。ということは勇者なのは残った俺か僕っ娘のどっちかってことか、俺は日本での経験から言って近接職のような気がするんだが。ありがとうお祖父(じい)さま昔はあんな修行をさせられて恨んだがいまは感謝してます。


『ステータスオープン』


俺が祖父さまへの感謝を心の中で祈ってる間に僕っ娘が言霊を唱えてる、


名前  ミサキ・レイ(御崎 怜)

種族  人間

称号  異世界の勇者、導師、男の()、真のヒロイン(封印状態)

スキル 聖剣術 LvEx(勇者)、光魔術 Lv10(勇者)、全能力増幅 LvEx(勇者)

    パーティー習得熟練度増加 Lv6(導師)、熟練度鑑定Lv2(導師)

    女装 LvEx(男の娘)、女体化 LvEx(男の娘)

    生贄体質 Lv0(真のヒロイン)、魅了(暴走)Lv0(真のヒロイン)


 僕っ娘改め御崎さんが勇者だったみたいだ、それより気になるのは称号・男の娘ということは御崎さん

ではなく御崎君ということか、正直に言ってほかの娘達より可愛いんだがこれが真のヒロインの力だとでもゆうのか?


「おお、あなた様が勇者様であったか!」

「失礼かもしれんが称号やスキル名を見ると、ミサキ殿は女性ではなく男性の方になるのか?」

「はい。僕は男です。この格好は家の都合です」


 国王様も戸惑っているらしく御崎君に恐る恐る尋ね、御崎君が、男かも?を男と認めた。ほかの娘達が驚いていない様子から見るに御崎君が女装して高校に通っていたのは知っていたみたいだ。まるでどこかのラブコメみたな子たちだな。


「最後か」


ついに俺の番だ。勇者の枠はとられたが俺がこの子達を守ってやるぜ


『ステータスオープン』


名前  タチバナ ソウジ(立花 宗次)

種族  人間

称号  異世界の迷い人、魔法使い(偽)、浮浪者

スキル 迷子 LvEx(迷い人)、スタミナ増幅 LvEx(迷い人)、接敵率上昇 LvEx(迷い人)

    紙魔法 Lv1(魔法使い)、身体鑑定 Lv5(魔法使い)

    刀術 Lv9(浮浪者)、パーティ参加不可 LvEx(浮浪者)


 なんだこれ・・・







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