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4-20

 翌日お父さんが出張先から帰ってきました。お通夜、お葬式。オカルト研究部の部員も旧部長の浜崎さんを先頭に全員弔問に来ました。でも、千可ちゃんがあまりにも憔悴しきってるので、声をかけることさえできませんでした。

 千可ちゃんとお父さんは、お母さんの身体を火葬して、骨を拾いました。そして納骨。お父さんは相当忙しかったらしく、納骨が終わると出張先に帰ってしまいました。静まり返った羽月家に千可ちゃんがたった1人取り残されてしまいました。

 暗い部屋の中、千可ちゃんはお母さんが亡くなったダブルベッドに潜り込みました。千可ちゃんの思考回路は停止してるようです。ただただ泣いてるだけです。

 翌日もその翌日も、千可ちゃんはベッドから出てきません。電話にも、玄関の呼び鈴にも反応しません。ご飯も食べません。水分も取りません。でも、思考回路だけは徐々に回復してきました。

 千可ちゃんのおばあさんはお母さんを助けるために自殺しました。お母さんは千可ちゃんを助けようとして死にました。私は自分の子どもがピンチになったら、命を投げ出す覚悟はあるのか? それを考えたら、千可ちゃんは自分の赤ちゃんが無性に欲しくなりました。


 翌日の朝千可ちゃんはようやくベッドから出ました。やっと起きるようです。

 陽光に照らされた玄関のドアが開きました。そこから高校の制服に着替えた千可ちゃんが出てきました。その顔にはもう曇りはありません。

「行ってきます、お母さん」

 千可ちゃんは学校に向かって歩き始めました。

4章はこれでお終いです。続く5章の前半では主人公の千可ちゃんはただひたすらセックスしてます。完全18禁状態。それゆえ公開は控えるつもりでした。

けど、ここまで公開した以上、途中で切るのもなんです。15章は後半だけ公開することとします。前半部分は端折って端折って15禁内に収めることにしましょう。

なお、一度作った文章を加工するので、時間がかかります。公開まで2~3日間を開けることとします。

しかし、この小説のタイトルは「千可ちゃん -世界一恐ろしいあの娘はとてもおしとやかな少女でした-」 次章から千可ちゃんは「とてもおしとやかな少女」じゃなくなります。が、タイトルはそのままとしましょうか。

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