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4-16

「じゃ、あなたもついでにあの世に逝ってください!」

 と、突然の声。山上静可がはっとして振り返ると、そこには千可ちゃんと千可ちゃんのお母さんが立ってました。山上静可はこの2人が玄関から入ってきたことにぜんぜん気づかなかったようです。

「ふふ、性懲りもなく来たか。まあ、いい。これでお前を捜し出す手間が省けたわ」

 お母さんが宣言しました。

「私がこうして五体満足でいられるのは、あなたのお蔭です。感謝してます。でも、私の大事な娘を呪うなら、私もそれなりに対応します! 覚悟してください!」

「ふふ。なら、おまえもこの場で死ぬがよい!」

 お母さんは横目で千可ちゃんに話かけました。

「行くよ」

「うん!」

 千可ちゃんが右手を突きだし、叫びました。

「出でよ、妖刀キララ!」

 するとその手に棒状の光が現れ、それが妖刀キララに変化しました。お母さんは左手で千可ちゃんの右手首を掴みました。すると妖刀キララが不気味に光り始めました。2人は結んだ手を大きく振り上げました。次の瞬間、2人は思いっきり刀を振り降ろしました。

「てやーっ!」

 その瞬間脇差の切っ先から強烈な閃光が放たれました。

 山上静可は妖刀キララの太刀を振り上げました。

「そんなもん、この妖刀キララの太刀でぶった斬ってやるわ!」

「てやーっ!!」

 まばゆい光弾が妖刀キララに接触。その瞬間、物理的な大爆発が起きました。

「うぎゃーっ!」

 山上静可の身体はそのまま吹き飛ばされ、背後にあった掃き出し窓に激突。窓は枠ごと吹き飛ばされ、山上静可の身体は外の地面に転がりました。

「うぉーっ、くそーっ!」

 山上静可は立ち上がろうとしますが、なかなか立てません。と、山上静可が空を見上げると、千可ちゃんが思いっきり跳び上がってました。その両手には妖刀キララの脇差が握られていて、大きく振り上げてます。

「たーっ!」

「くっそーっ!」

 山上静可はその刀を自分の刀で弾きました。地面に転がる千可ちゃん。けど、千可ちゃんは柔道の受け身のようにぱっと立ち上がると、山上静可に向かって猛ダッシュ。

「てやーっ!!」

 グサッ! 千可ちゃんの妖刀キララが山上静可の左胸をえぐりました。

「ぐふぁっ!」

 山上静可の身体が膝から崩れ、そして地面に倒れました。千可ちゃんの勝ちです。それでも山神静可はまだ抵抗してくる可能性があります。千可ちゃんは倒れてる山上静可に向かってゆっくりと歩き、地面に落ちてる妖刀キララを遠くに蹴飛ばしました。

 山上静可はまだ意識はありました。千可ちゃんを見て、

「あはは、まさか孫娘に負けるとは・・・ いやいや、赤の他人に斬られるよりはずーっとましか・・・

 さあ、羽月千可、儂の負けじゃ。一思いにとどめを刺せ!」

 けど、千可ちゃんは刀の切っ先を下げました。

「そ、そんなことできないよ。だっておばあちゃんがいなかったら、お母さんも私もいなかったんだよ。そんな大事な人、なんで私がとどめを刺さなくっちゃいけないの?」

「ふふ、甘いなぁ、甘い・・・ 儂は本気でお前とお前の友人を殺そうとしたんだぞ・・・

 お前、美可に身体を治してもらったのか? 儂はお前えの生き霊に斬られ、立ってるのもやっとだったんだぞ。これ以上この世にいるのはムリだと思ってこの家に強行突入したら、案外手っ取り早く野中圭子を始末することができた。こんなに簡単に片付くんだったら、もっと早く突入するんだったな・・・」

 ドックン! この瞬間山上静可の身体に強い衝撃が走りました。

「うう?・・・

 ふふ、儂もついにあの世にいくときが来たか・・・」

「天国に逝くの?」

「バカいうな! こんなに大量に人を殺した怨霊が天国に行けるか。地獄だよ、地獄」

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