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変化のスキル始めました。

7話目。

 おはようございます。今日も元気に真菊です!よろしくお願いします!まあ、選挙の真似事をしても、昨日食ったものが無くなる訳じゃ無いんですけどね。おはようございます。


 今日は一日オフにして、スキルの選択をしよう。



 スキル一覧!展開!!!



 …………しかし、なにもおこらなかった。


 不便!異世界、ゲーム風の癖に超不便!舐めんなよ、人間様マジ舐めんなよ!

 ん?待てよ。スキルの取得って、ステータスポイントの"使用"だよな。ステータス画面開かなきゃ、ダメな感じじゃね。


 "我示す、ステータスインディケート!"


 ――――――――――――――――――――――

 名前:真菊一文字 まぎくいちもんじ

 Lv.3 状態:普通

 性別:男 年齢:17

 称号:異世界の槍使い

 渾名:ダークマッドサイエンティストスーパーランサー(ちょうつよい)

 HP  31/31

 MP  5/5

 STR(力)18

 VIT(頑健さ)14

 POW(精神力)20

 DEX(器用さ)18

 AGI(素早さ)17

 LUK(運)5


 残りステータスポイント:5


 パッシブスキル: 槍術Lv.3 体術Lv.2 不快耐性Lv.1 根気Lv.1


 アクティブスキル: スキル取得Lv.1 いっぱい突くLv.2


 その他称号: ナンセンス、センチュリースライマー

 ―――――――――――――――――――――――


 毎回これ、全部表示されると見辛いな。


 ――――――――――――――――――――――


 残りステータスポイント:5


 パッシブスキル: 槍術Lv.3 体術Lv.2 不快耐性Lv.1 根気Lv.1


 アクティブスキル: スキル取得Lv.1 いっぱい突くLv.2


 ――――――――――――――――――――――


 省略ってか、隠せるんじゃん!もっと早く言えよ。転生じゃ無くてゲームなら、キャラ作成段階で投げてるぞ。しかも、チュートリアルすら無いとか、手抜き過ぎ。徹夜一人カラオケのワンドリンク制より辛い。持ち込み禁止な。


 スキル取得を選択すればいいのか?……違うみたいだ。じゃあ、ステータスポイントを選択して。おっ!出た!


 スキル一覧:消費1P:スキル一覧の取得。


 タチ悪っ!?悪徳商法かよ。取得せざるを得ないので、取りますよ。取ればいいんでしょ!取れば!これで、残りは4ポイント。


 称号って付けてるだけで、効果有るんなら、事実上のパッシブスキルだよな。称号って獲得できんのかしら?


 スキル一覧が、早速高速でスクロールしている。どうやら、検索機能付きのようだ。


 称号取得LV1:消費1P:任意の称号を、SPと交換出来るスキル。


 知ってた。どうせそんな事だろうと思った。はいはい、取得取得。残り3。


 次はどうせアレだろ。


 称号一覧:消費1P:称号一覧の取得。


 はいはい、テンプレお疲れ様です。本当クソ、十連ガチャで最高レアリティが、保証分のみだった時よりクソ。テンプレートじゃないにしても、流れわかり易過ぎるだろ。工夫しようぜもっと!まあ、取得するんですけどね。残り2。


 取り敢えず、称号一覧を開いて、アレを探さない事には、俺の本当の異世界転移は始められない。


 …………ビンゴ!


 センス:消費1SP:(センスの良いものに贈られる称号。命名やアクティブスキル修得時のスキル名が、いい感じになる。ナンセンスを獲得している場合は打ち消す。)


 これこれ!取得っと。……ん?ちょっと待て!さっきまで、ステータス欄に、SP何て無かったぞ!


 一度、ステータス欄に戻ろう。


 ――――――――――――――――――――――


 残りステータスポイント:2

 残り称号ポイント:1


 パッシブスキル: 槍術Lv.3 体術Lv.2 不快耐性Lv.1 根気Lv.1


 アクティブスキル: スキル取得Lv.1 称号取得Lv.1 流閃華Lv.2 スキル一覧 称号一覧


 その他称号: ナンセンス、センス、センチュリースライマー

 ―――――――――――――――――――――――


 成程ね。称号ポイントだからSPね。雑だな、うん。何で称号を、英語にするの諦めたんだよ。俺かよ。


 何より一番嬉しいのは、『いっぱい突く』がちゃんと『流閃華』に戻ってた事だな。爺ちゃんも、真菊流の正式な型が『いっぱい突く』じゃ浮かばれないからな。


 ざっと見たところ、他に欲しい称号は無いし、残り2Pでも取れるスキルを探そう。これの操作が割と面倒なので、ピンチまで取っておくと、そのままお陀仏になりそうだ。ラストエリクサー症候群の俺には辛いけどね。


 取った後に、もっと良いスキル見つけたらどうしよう!とか、後2Pで良いのが取れる、でもでも!それより欲しいのが、更に3P先に有る!とか、ゲームでやって、コンティニューしまくるタイプの人だからな。


 異世界で死にたくないし、良さげなスキルが有れば、ガンガン取ろう。ステータスポイント貯金は、目標のスキルが有ったらやろう。


 …………お!これとか面白そうだな。


 変化(槍):消費2P:「材料」とスキルが認識したものを、槍頭と柄に変化させる。2つの材料が必要。製作した槍の説明が出る。


 いや、待てよ?インベントリとか、空間魔法とか、無限収納とか無いものだろうか。


 アンフィニサーク:消費750P:無限袋。生き物以外なら大体入る。保持者が死亡すると、中身も消失する。商人がめちゃくちゃ大切にしてくれる。なまもの注意腐る。※スキル取得Lvが足りません。


 中のものは時間経過しない。とか、そんなに便利なわけ無いか。実際の異世界転移不便だな。しかも、750pとか、辛過ぎ!素直にさっきの槍取ろう。取得っと。


 こんなもんかな。


 さて、人間とは随分身勝手なものでして、一度決めた事でも好奇心には勝てぬのです。私は不意に、変化(槍)を使ってみたくなり、おもむろに外へと繰り出しました。しかしながら……


 駄目だったよパープ。文豪風に、今の心変わりを綴ってみようと思ったけど、続きが思い浮かばなかったよ。いや、俺父さんの事パープなんて呼んだ事、一度も無かったな。


 という訳で、スキル一覧に検索機能が有ったお陰で、そんなに時間を食わなかったので、普通に外に出て新しいスキルを使ってみよう。世界はまだ、正午を迎えていない。時間はたっぷりある。


 このスキル面白いのは、俺が「材料」と認識したものじゃなくて、スキルが認識したものって書いてあるところだ。ということは、材料を判定する者が居るはずだ。きっとその存在が、俺をこの世界に呼んだに違いない。そういう事にしておこう。


 何か、スキルを行使出来るものが無いか、露店を見て回っていると、最初に果物を売ってるのが目に付いた。

 流石に果物は無理だろう。でも一応ね、一応。俺が認識して無いだけで、スキルは出来ると、判断するかも知んないじゃん?


「おっちゃん!これ1つちょーだい!」

「おう、坊主!美味いから1つと言わず、3つでも4つでも買ってきな!」

「じゃあ、2つ買ってくからオマケしてよ!」


 フィルネリアさんと、買い物に行って分かったんだけど、値切ったり、オマケの交渉が普通らしい。

 店のものは基本的に値切られる前提で、値段を付けているようで、そのままの値段で買おうすると舐められるし、人によっては「見る目が無い」と売ってくれなくなる。


 おだてると、こっちの知りたい情報、何でも吐いてくれる姐さんマジ便利!おっと、流石に失礼かな。

 最初はね、値切ってるフィルネリアさんみて、うわ~この美人ケチだな~と思ったけどね。ごめんね!フィルネリアさん!


「じゃあ、3つでこれでどうだ!」


 おっさんが指を立てる。ここで、悩む素振りを見せてあげるのが大事。もう一押しで、僕はこれを買いますよ!ってアピールだ。アピール大事。超大事。ポテトに付けるケチャップぐらい大事。


「3つなら、これぐらいじゃない?」

「おいおい、冗談きついぜ!せめてこれだな」

「買った!」

「まいど!兄ちゃん若いのに、良い腕してるぜ!」

「ありがとう!また、買いに来ますよ」

「頼むぜ!」


 日本では、なかなか味わえない楽しみだろう。値切ることがコミュニケーションとなり、活気を生み出している。

 スキルには、反映されて無いけど、もしかしたら俺には、値切りの才能があるのかも。あんまり格好良く無いな……。


 このリンゴみたいな、イチゴ美味いな。外見を気にしなきゃ、ただのデカいイチゴだけど、リンゴのイメージで食べると、驚く程不味いかも。

 このイチゴシャキシャキと、めっちゃ歯ごたえ良い。新体験がパーフェクトにドリーミン。


 って、思わず食っちゃったよ!スキル用に買ったのに。でもほら、食べ物槍にするって、粗末にする感強いじゃん?躊躇するっていうかさ……ならなんで買ったんだよ俺。材料と認識されなければ大丈夫なんだし、やるだけやってみるか。


 変化(槍)!


 真菊はイチゴを天高く掲げた!……変化が無い、どうやらただのイチゴのようだ。


 やっぱり駄目だったよマーム。こんなデカイの三つも食えんし、後でフィル姐さんにあげよう。



 普通に、槍の材料になってるもので、やってみよう。石とかかな。大通りは、石畳で綺麗に整備されてるけど、ちょっと入ると全然そんな事は無いので、宿の近くまで戻ろう。


 そういえば大通りを最初に見た時は、ファンタジー中世西洋風だと思ってたけど、良く見ると石造りでも煉瓦造りでも、木造建築でも無いな。何だあれ。

 それに、木も石も煉瓦も混在してて、地域特性も出てなければ、最初木造で作る予定だったけど、材料が足りなくなったので、途中から煉瓦にしました!みたいな家が沢山有る。

 まあ、宿の横に完全な球体の家が有るし、冷静に考えると今更だな。魔法凄い。




 エネメロさんに聞いて、手頃な石、薪、布、木炭を幾つか手に入れたぞ。次いでにイチゴを欲しがったので、エネメロさんに全部あげてきた。フィル姐さんは居なかったので、今度なんか買って帰ろう。エネメロさんにだけ、お土産があったなんて知ったら怒られそうだ。


 変化(槍)!


 おぉ!みるみるうちに形が変わってく。槍が数本出来た。一本十秒程度だ。どれどれ、早速説明を見てみましょうかね。


 石槍1

 槍頭、柄:石:完全に石で出来た槍。脆い。対人向き。


 石槍2

 槍頭:石:柄:木:先に尖った石をくくりつけた槍。原始的。脆い。対人向き。


 槍

 槍頭、柄:木:槍。脆い。対人向き。


 炭槍1

 槍頭:木炭:柄:木:一応槍の体裁は保っているが、槍頭が一撃で壊れる。柄で叩いた方が強い。


 炭槍2

 槍頭、柄:木炭:木炭を槍の形に削り出したもの。一撃で壊れる。


 布の槍1

 槍頭、柄:布:布を鋭く尖らせ、魔法で固めたもの。一撃で壊れる。


 布の槍

 槍頭:布:柄:木:布を鋭く尖らせ、魔法で固めたもの。槍頭が一撃で壊れる。柄で叩いた方が強い。


 布って槍になるのな。魔法何でも有り過ぎるだろ。優秀なのは、材料が2つ必要って書いて有るけど、2種類は必要無いわけだ。


 脆い。対人向き。ってのは、魔物相手に、到底使える代物じゃ無いって事だろうな。確かに石の槍でも、人の頭ぶっ叩けば凶器だもんな。

 魔物相手には、槍頭が金属製の槍じゃ無いと、ダメージ入らなさそうだ。


 対人戦なら、武器持って入れない様なところで、万が一何かあっても、充分に使える武器がいつでも手に入る訳だね。チートじゃん!でも、魔物の脅威が大きい異世界で、対人向きの戦闘系スキルってチートか?

 これは、鉄鉱石や鉄を薪とかの木材と一緒に常備して無いと、対魔物戦では、あまり役立ちそうに無いな。因みに槍にしたものを元に戻すのは不可能だった。


 後、何か変化出来そうなものは~っと。縄って槍になるかな?布が出来るんだから、成りそうな気もする。

 水汲みの、滑車に付いてるロープ有ったな、アレで試してみよう。次いでに、木炭で汚れた手も洗うか。



 水を汲んで、変化(槍)!


 縄の槍

 槍頭:縄:柄:木:縄の先を鋭く切り尖らせ、魔法で固めたもの。一撃で壊れる。


 ウォータースピア

 槍頭、柄:水:水魔法で出来た投擲用の槍。対魔物向き。通常のLv.2水魔法ウォータースピアと同様、一度使用すると無くなる。


 おぉぉ!!!対魔物用の魔法の槍!


 しかも、今確認したらMPの消費無しだ。これは使える。チートじゃないなんて言ってごめんなさい。MP消費無しで魔法槍作れるチートでした。


 何だよ、俺を飛ばした奴、分かってんじゃん。こういうのを待ってました。レベル2の水魔法が、どれ位強いか知らないけど、魔物相手に、ダメージを与えうる方法を手に入れたぞ!


 あまりの嬉しさに、小躍りしていると、エネメロさんに見られた。やべぇ、超恥ずかしい。へそで茶が湧くどころか、額で茶が湧くレベルで恥ずかしい。黒歴史をまた一つ生み出してしまった。


 ……新たに歴史を創造するなんて、何てカッコイイんだ俺。イケメン過ぎて泣きそう。


 最初はからかう気満々のエネメロさんだったが、ロープの無くなった、井戸を見つけて超絶怒られました。

 忘れてた。テンション上がりすぎて、水汲めなくなるの完全に忘却の彼方だった。


 この後、フィルネリアさんが戻って来て直してくれた。ありがとうフィルネリアさん!チョロネリアさんとか、フィル姐さんとか思っててごめんね。


「マギク!何故こんな事をしたんだ?」

「ちょっと、テンション上がりすぎちゃって……」

「まあ良い。私に感謝しろよ!あ、それとギルドで正式なメンバーにしといたぞ。喜べ!」


 ん?


「そうか、そうか!そんなに、私の正式なパーティメンバーに、選ばれたのが嬉しいか!」

「はっ?えっ!何で……ですか?」


 いや嬉しいけど、何本人の承諾も無しに、勝手な事しちゃってくれてんの!


「私は、優良な冒険者だからな!マギクも大いに喜んでいたと話したら、信じて手続きしてくれたぞ!」


 あの毒舌受付嬢、ちゃんと仕事しろよ!ニーネさん、やっつけ仕事にも程が有るぜ。


 ここで「いえ、お断りします。今までありがとうございました」って言ったらどうなるんだろ。怖いから、やんないけど。

 フィルネリアさんと、パーティ組めるとか願っても無いことだし、美人の仲間が居るのは、男子高校生としてはやる気にならざるを得ないしね。


「フィルネリアさんって、この街メインの冒険者何ですか?」

「いや、私は結構色んなところに行くぞ!丁度、旅の道連れが欲しかったんだ」

「俺男ですよ?」

「大丈夫だ。お前に襲われても、私のが強いからな」


 確かにレベル3の俺が、勝てる相手じゃねーな。相手のステータスを、看破するスキルが有るとか、ステータスの開き方教えてくれたおっちゃん言ってたな。


 ステータス開いて、ステータスポイントを選択して、スキル一覧っと。検索検索!……有った。


 ディティクトLv.1:消費8P:相手のステータスを見る事が出来る。相手に防がれると、使った事がバレるので、殺されても文句は言えない。


 まあ、そりゃ防ぐ方法も有るか。自分のほぼ全てを覗きみようとしてるのがバレたら、そのまま切り殺されても仕方が無いってか。そうだよな、日本じゃ無いもんね。疑ってますよって、宣言してる様なもんだし、ドラゴニック失礼だよな。


 それにしても、フィルネリアさんとパーティか。

 異世界転移って、俺がウルドラ活躍して、それに惚れた美人が、是非仲間にしてください!ってなるんじゃないの?俺の異世界転移だけ、何か違くない?

 確かに美人は仲間だけど、仲間にしてもらった(気付いたらされていた)形何だよね。誰か俺に異世界主人公の極意を教えてくれ。


 えっ!イケメンじゃないからダメ?知ってた。

フィルネリアさん

チョロネリアさん

姉御

フィル姐さん


色々呼べて楽しいフィルネリアちゃん。

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