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スキル昇華

「…うッ、う~ん」

何時間ぐらい寝ただろうか?

この場所には太陽もないし、光もないので今の時間帯なんてわからない。

ただただ、全てを体内時計に任せるだけだ。

眠たいときは寝る。お腹がすいた時はご飯を食べる。

ただそれだけだ。


「よく寝たかどうかは分からないが、そろそろ起きるか」

それにしても、昨日あれだけ色々あったのによく寝れたな…。

「まあ、いつまでも寝れないほど考えるよりかは何処かで割り切った方がいいな。」


そして、一番の最悪な時間がやって来た。

それは……


肉を食べることだ。


あの肉、とても進化に効率が良いのだが……とにかく不味い。

だが、結局は強くなるためだ。我慢するしかない。


…そして、得体の知れない肉を口の中に入れ噛み切った。

「―――――不味ッ!!」

だがこれで、進化は出来るようになる。


『進化が可能になりました』

『ステータス画面から選択して下さい』


ジンヤは、直ぐにステータス画面を開いて確認をした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ジンヤ・シンタニ(17)

LV1 種族 ???

職業 捕食者

HP  ????/????【固定値】

MP  ????/????【固定値】

STR ????【固定値】

DEF ????【固定値】

VIT ????【固定値】

INT ????【固定値】

AGI ????【固定値】

LUK ????【固定値】

*半進化可能(同一の物を吸収したため)

スキル 異世界言語LV- 鑑定LV5 光魔法LV9 闇魔法LV7 

    吸収LV4 進化LV- 精神耐性LV7 毒耐性LV2

    気配察知LV6

固有スキル 紫電 雷砲

*スキルレベルは【固定】されています。

称号 巻き込まれたもの 精神崩壊者 逃亡者 進化した者

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ジンヤはステータス画面の進化の部分を見たが、表示が今までと違った。

「半進化?」

幸い、後ろに付いている補足説明で意味は分かったが、その効果までは分からなかった。

そのため、ここからは自分が体験してみるしかないだろう。

ジンヤは『半進化』と書かれた所を押した。


『半進化が可能です。半進化しますか?』

『    YES   /   NO     』


そして、いつも通りに激痛が襲って――――――

………

……

――――来ない。

「…えッ!?」

ジンヤは戸惑った。それもそのはずだ。

今まで、『進化』をするたびに激痛を味わっていたのに、その痛みが今回は無かったのだ。

まさか進化に失敗したのかと思い、ジンヤは急いでステータス画面を開いた。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ジンヤ・シンタニ(17)

LV1 種族 ???

職業 捕食者

HP  7000/7000【固定値】

MP  4000/4000【固定値】

STR 6000【固定値】

DEF 6000【固定値】

VIT 6000【固定値】

INT 6000【固定値】

AGI 6000【固定値】

LUK 6000【固定値】

*進化不可(限界に達していません)

スキル 異世界言語LV- 鑑定LV6 光魔法LVMAX 闇魔法LV8 

    吸収LV5 進化LV- 精神耐性LV8 毒耐性LV3

    気配察知LV7 死の擬装(デス・カモフラージュ)LV2

固有スキル 紫電 雷砲

*スキルレベルは【固定】されています。

称号 巻き込まれたもの 精神崩壊者 逃亡者 進化した者

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どうやら、失敗ではなかったようだ。

「…半進化だから効果が弱かったのか?」

大正解。

しかしそんな事をジンヤが知る由もないので、ラッキー程度にしか最後まで思わないジンヤだった。


「新しいスキルも増えたが、それより気になるのは『光魔法』のレベルだな」

光魔法の表示は『半進化』前までは『9』だった。

他のスキルの上がり具合から、スキルのレベルアップは+1だと分かる。

それが今、最大値と言う事はスキルの最大レベルは『10』だと言う事になる。


「あっという間に最大値になったな。…もう少し、スキルのレベルアップをして強くなりたかったんだが…」

ジンヤは少し残念に思った。


――――だが、ここでも進化は優秀だった。


『スキル【進化】が発動しました。』

『【進化】により、光魔法が昇華しました。』

『光魔法が【白魔法】に昇華しました。』


「うん、とても便利になったね進化君」

ジンヤは進化の便利さに賞賛した。

何しろ、残念に思った瞬間に『進化』が効果を発揮したのだ。

これを、便利と言わず何と言う。


そして、『進化』が効果を発揮して5分後―――――


「さて、ここら辺でスキルの確認をするかな」

ジンヤはいつも通りにスキルに『鑑定』を使った。

「最初は、一番気になる【白魔法】からだな」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

【白魔法LV1】

光魔法の上位スキル。

光魔法より遥かに使いやすく、想像力により威力が増す。

取得経緯:『進化』による最適化で、昇華した。

備考:不明(現在では既に誰も習得出来ていない)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

どうやら、とんでもないスキルを習得したらしい。

「想像力ってことは、光魔法のようにイメージ力や原理を考えなくても良いって事なのか?」

別に考えてやってもいいのだが、とても疲れるので新しい魔法を使うたびに考えてはいられない。

そんな事をしていて、それがもし戦闘中だったら確実に攻撃を受けてしまう。

だから、考えない方が効率的なのだ。


ジンヤは試しに、今までに使ったことのない種類の魔法を使ってみることにした。


それは…『回復魔法』だ。


もしかしたらこの世界のスキルには『回復魔法』があるのかもしれないが、ジンヤは今までに……王国にはほんの少ししか居なかったが、その中では聞いた事はない。

その事から、もしかしたら光と言うのだから回復も出来るのでは?と思ったのだ。


回復魔法を使う前に、転がっている石で手に傷をつけた。

そうしないと、魔法の効果を確かめることが出来ない。

そしてジンヤはゲームなんかでよく聞く『回復魔法』を想像した。


「『回復(ヒール)


すると傷を付けていた手が黄緑色のベールに覆われ、それが無くなった時には傷が完治していた。

「おお!これは凄いな!」

まさか、想像しただけで本当に成功するとは思っていなかった。

しかも『MP』の消費を確認すると『5』しか消費していなかった。


「あっ、そうだ!!」


更にジンヤは、もう1種類の回復をしてみた。

先程と同じく、想像するのはゲームの『回復魔法』


「『魔力回復(マナヒーリング)』」


そして今度はジンヤ自身が青い光に包まれた。

名前の通り、魔力。つまり『MP』を回復させているのだ。

やがて、その光が消えてジンヤはステータスを確認した。


『MP』はすべて回復していた。

つまり『回復魔法』2つ分のMP消費を0にしたのだ。

流石にどこまで回復できるか分からないのでむやみに使ったりはしないが、良い回復手段を見つけた。


ちなみにジンヤの知らないことだが『回復魔法』は自分の『INT値』とスキルレベルに関係している。

例えば、スキルレベルが1ならば『INT値』を10で割った数が回復量になる。

ジンヤの場合は『6000÷10=600』の式が成り立つ。

つまり、一回の回復で600相当を回復できるのだ。


そんな事は全く知らず、ジンヤは魔物を倒しに行った。

「さて、今日の夕食確保に行きますか」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

死の擬装(デス・カモフラージュ)LV2】

自分の死や他人の死を擬装する物体を出現させる。

鑑定では判別できない。

取得経緯:半進化により取得。

備考:スキルレベルによって、見た目の完成度が変化する。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ジンヤ・シンタニ(17)

LV1 種族 ???

職業 捕食者

HP  7000/7000【固定値】

MP  4000/4000【固定値】

STR 6000【固定値】

DEF 6000【固定値】

VIT 6000【固定値】

INT 6000【固定値】

AGI 6000【固定値】

LUK 6000【固定値】

*進化不可(限界に達していません)

スキル 異世界言語LV- 鑑定LV6 光魔法LVMAX 闇魔法LV8 

    吸収LV5 進化LV- 精神耐性LV8 毒耐性LV3

    気配察知LV7 死の擬装(デス・カモフラージュ)LV2

固有スキル 紫電 雷砲

*スキルレベルは【固定】されています。

称号 巻き込まれたもの 精神崩壊者 逃亡者 進化した者

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

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