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東京迷宮と五宝石。  作者: 百合羽
prologue
1/5

それは2300年 春の事だった

桜舞い散る我らが大日本帝国。

ここ数百年でこの国は大幅に成長した。

日本の科学は進んだ。

もうタッチパネル式携帯以外の携帯は、見る事さえ稀なレアアイテムとなった。

今となっては車は飛ぶし、宇宙へも海外旅行感覚で行ける。

更に様々な物体のデータ化に成功。日本は先進国日本、科学大国日本として世界に知られる事となる。

世界の決め事は全て日本で行われたし、日本は何かと待遇された。

甘やかしているのではない。それだけの成果を得た、と言う事。

日本としては、更に科学を突き進めたい、と第うんちゃら代大統領が言った事により、その言葉が第うんちゃら代流行語大賞にもなった。


そんな時、不思議な空間が突如として出来上がる。


なんたら大統領はその空間を『異空間』と呼んだ。一方一般庶民達は『魔界への扉』だの言ってはしゃいでいた。

それだけ不思議だったのだ。この…『ダンジョン』なる不思議な空間…否、不思議な洞窟は…。


――――――


ダンジョンが現れてから数ヶ月。様々な議論を交えた政府のお偉い様方は、遂に『ダンジョン攻略』へと乗り出す。

それが悲劇の始まりでもあり、それがこのお話のプロローグとも言えよう。

しかしこのダンジョン攻略、一般人には少しだけ理解出来ない点があった。

政府が必死に人をかき集めようとしているのである。手段?それは…求人で。

『身体が頑丈な方!未知の冒険に憧れる方!ダンジョン攻略へと行きませんか!』

これだけなら「エイプリルフールは終わりましたよ」で済んだだろう。しかしまぁ、見過ごせないのはこの次の文だった。

『成功報酬5000万!その日だけダンジョンに出向き、条件を満たすだけで結構です。』

この報酬の高さが、ネット上や様々な場所で話題となった。

「成功報酬5000万!?これ本当にバイトか?」「政府は何か隠しているんじゃ…」「お前等行って確かめて来いよ。」「逝ってくる。」

等々様々な議論(らしきモノ)が繰り広げられた。

これが後の『先進国日本暗黒時代の幕開け事件』である。


そして数時間後。ダンジョンより帰って来た者は、たったの4人だけだった。


―――――――


時は2300年。4月2日。『ダンジョン』なる異空間が突如として現れた。

その見た目や衛生面から問題視され、先進国日本を守るべくそのダンジョンに全国から集いし“何百万”もの若者が挑んだされた。

しかし帰って来たのは、たった4人だけだった。中を見てみれば、無残に横たわる死体、腐臭。そしてそこに倒れていた『モンスター』。

これがその4人の『伝説』の始まりである。

この4人、その後幾多のダンジョンを攻略。モンスターを倒して行き、英雄的存在になる。しかし顔を決して見せず、淡々とダンジョンに挑んで行った。

どんどんダンジョン内のモンスターを倒して行く事から、『虐殺部隊』『英雄』『仕事人』等呼ばれるようんある。

しかしとある日の事だ。ダンジョンより帰って来た彼等は、突如として彼等は姿を消してしまった。ダンジョンは未だ数十個残っており、このダンジョンの数々を突破した物は居なかった。

全ては闇のまま。残ったのは、冒険への憧れと、彼らが唯一撮る事を許した彼らの武器。そこに装飾されていた、見覚えのない宝石を映した写真のみであった。


――――――

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