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置き去り
妙な感じだ
自転から降りたみたいに
すべてから置き去りに
街の中に一人
止まっているみたいに
何をしてると問いかける
特に何もと息をつく
言い訳は次から次へとわいてきて
振り払おうと足が止まって
結局それも
口実になる
僕の中をいつも
洗ったままの万年筆が占めていて
静かに問いを
繰り返す
分かってる 分かってはいるけれど
僕はやっぱり
負けてしまった
何もしないでいると
一日は飛ぶように消えてゆき
気がつくと何も 何も残らず
書けないままで
思いだけが空回る
書きたいのなら
ペンにインクを入れるくらい
いや、どんなものを使っても
言葉は残せるはずなのに
敗れたままで
止まったままで
また
今日という日が 過ぎてゆく
ー
手が動かない時、一体どうするべきなのか。
何だか重たい感覚が至るところに。




