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雪景色
雪は
静かに
静かに
舞い降りる
景色は
少しずつ
少しずつ
変えられてゆき
いつからか
忘れかけていた
あの時に近づいてゆく
ここではない町で
ずっとずっと
前のはなし
夢の中のように
幻のように
現れて
消えてしまった
女の子
会いたくて
会えなくて
それだけで
この日まで
時は流れて
今日
何故か
どこかに
君がいる
君に会える
そんな気になった
町が魔法にかけられて
あらゆるものが
動きを止めて
ゆるやかに
時間が
流れ
そうだ
僕はまだ
待っていた
見つけようと
目を凝らしていた
何も見えない
この純白の
景色の中
ただ
君を
雪は
静かに
静かに
舞い降りる
全てを
少しずつ
少しずつ
包み込んでゆく
あの時と
同じように
もしかして
時が止まって
音が消えて
そして
僕は
君を
君を
けれども
目が覚めると
そこにはもう
汚れた雪が
あるだけで
魔法も
夢も
とけて
しまって
会いたくて
会えなくて
君はもう
どこにも
どこにも
―
スピンオフ、的な。
雪景色の中にいると、どこにいても雪国の出来事を思い出します。
そして、そこにとどまりたくなる。
雪作業の煩わしさやその脅威、そんなものを知りつつ、もっと降ってくれないかな、と思います。
なんと言っても、やはり綺麗なものですから。




