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立つ鳥
別れはいつも唐突で
さりげなく
何事もなく
跡形もなく
さよならと
背を向けた
言うべきことは
他にない
さよならと
ただ それだけ
まっすぐ
ひたすらに
まっすぐ
生きられたら
最初から
一人と決まっていたら
だけど
幸か不幸か
僕たちは
折れ曲がり
ねじ曲がり
ふらつき
まよい
ためらい
はしり
よりそって
歩めてしまう
さよならと 傷つけるのが怖くて
さよならと 言われるのを待って
僕はただ
さよならが
下手なんだ
まるで
明日また会うように
次の約束があるように
軽やかに
飛び立って
いつも心が残される
さよならと
飛び立つ鳥になれたら
心も
軽やかであれたなら
さもなくば
素直さが
別れを惜しむ
素直さが
さよならと
別れた人がいる
その場に残ったはずの
あの人が
今はもう
遠い
遠い
遠い
空の下
ー
立つ鳥跡を濁さず。
飛びたったつもりが、いつまでも残ってしまいます。
心が。
だからこそーー。
とも思ったり。




