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この世は舞台、人はみな役者
たった今知ったのだけど
僕は
決して忘れない
手放さないと
誓ったはずの思い出を
そっくりそのまま
どこかに落としてきたらしい
君からの便りで僕は
心のどこか
消えた記憶の向こうから
細くかすかな糸口が
降りてきたのに
気がついた
同じ役者が演じる違う人物
当たり前だけど
二人は別人で
ああ
そういえば
そんな場面もあったなぁ
なんて他人事みたいに
通りすぎてきた場面が
浮かんでは消えてゆく
それは僕のものではなくて
君のものでもなくて
夢なのか
現実なのか
曖昧なままで
また
僕は忘れていくだろう
いつの間にか消えるから
痛みはなくて
そのかわり
終わったわけでもないせいで
いつまでも
ふと
いつか見た映画の場面が
僕の周りに現れる
だけど
僕は主人公ではなくて
ましてや
ヒーローでもなくて
やるべきことに迷って
役割もなくして
気がつけば
映画はもう終わってしまう
―
色々なことや人が、記憶から消えていたり。
まぁ忘れた方が楽なことも多いのですが、あまりに簡単に消えすぎているような
本当に、別の人生で起きた物事のように、今の自分とまったく切り離されているように感じたりもする今日この頃。




