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第34話:海旅行 七日目

「ふんふんふ〜ん」


 今現在、私は朝ごはんを作っている。おすすめの料理の調理方法をメモした紙をちょこちょこ見ながらね。流石に私でも完璧にメモを覚えれるわけじゃないから!


 ベーコンがカリカリになるよう火をつける前にフライパンに並べる。油は必要ない。ちなみに脂が多すぎると焦げるからふきとる。そしてじっくりと加熱する。


「よし、裏返すか」


 表面に脂が浮いてきたので裏返す。するといい感じのカリカリベーコンに仕上がった。


「次、オムレツ」


 ボウルに卵を割り入れ、ある程度混ぜたら牛乳、塩を加えさらに混ぜる。本格的なオムレツのためにこす動作を忘れてはいけない。


 フライパンにバターを入れ中火で熱する。そして先程こした卵を投入し、箸でかき混ぜる。卵のまわりが固まり始めたら火を消して上下に折りたたむ。


「完成!」


 全ての品が完成したので盛りつけをする。

 

 パンに野菜の上に乗せたベーコン、ふわふわオムレツとプチトマト。多分偏りはないと思う。知らないけどね〜


「起こしにいかないと」


 最初はサインから。


 部屋を開けると寝相が半端ない姿が目の前に現れた。よだれを少し垂らしながら幸せそうに寝ている。


 罪悪感もありつつご飯なので起こす。


 次はマロン。


 うん、何も言うことない。すごくきれいに眠ってる。だけど起こす。


 マリーもルイも同じ感じだった。だけど……


「リリア起きて! 起きてってば!」


「すぅ……」


 どんなに揺さぶったり大声を出したりしても起きる気配がない。今までどうやって起床してたのか本当に気になる。


「シャルル? まだリリアが起きないの?」


「そうなんだよねぇ……どうしたらいいの?」


「……わたしに任せて」


 小悪魔のように笑うので不気味に思った。だけどそれより何をするのかが気になってしかたない。


「リリアはね……こうしたら起きるのよ!」


 ガシッとリリアの首を掴んだ。すると苦しいのか飛び上がりそうな勢いで起きた。


「死ぬ! 死ぬからやめて!」


「はぁ……やっと起きた」


「今度からリリアを起こすときさっきみたいに呼吸できなくしたらいいわ」


「絶対やめて!」


「え〜? どうしよっかな〜」


「お願いだからやめて! ウチ死んじゃう!」




「ん、美味しいわね。あなたが作ったとは思えないわ」


「それ褒め言葉? それとも別の意味?」


「褒めてるに決まってるじゃない。あの魔法以外できそうになくてだらしないシャルルよ? すごいことじゃない」


「絶対違うでしょ! 褒めてるように聞こえなかった!」


 少なくとも私にはそうは聞こえなかった。あの二文だけなかったら完璧だったのに。余計なことしないでよね!

 

「美味しいです! こんなにいい朝食ないですよ!」


「せやせや! このオムレツとかふわふわで手が止まらん」


「……マリー、こういうことだよ。ウチはこれ以上は言わないけど」


「まあ…頑張ってみるわ」


 頑張ってみるだけな気がする。だけど本人の意思を尊重したいから何も言わない。


 その時、ふと下を見ると見覚えのない缶のようなものが転がってきた。


「……なにこれ」


「空き缶? にしては重たそうね」


「振ってみてよ!」


「あ、うん」


 思いっきり振ってみる。すると蒸気みたいなのがどんどん出てきて……


「うわっ!」


 爆発した。煙がリビング全体に広がっていく。それだけならよかったんだけど……


「うっ…うぇ……なにこれ。ん? 眠……たいよ……」


 そのまま私は眠りに落ちた。


  ○


「……やっと晴れた」


 さっきの煙がなにをするためなのか知らないけど、いたずらなら本当にやめてほしい。


「全員いるわね?」


 一応なにかされている可能性があるので確認を怠らない。


「いる!」


「います……」


「いるで!」


「俺も」


「よし、これで全員……ん?」

 

 なにか違和感を感じたと思ったら、シャルルの声だけ聞こえなかった。そして姿も見えない。


 完全に霧が消えると……そこにはシャルル以外がいるリビングがあった。


「……は?」


「シャルル!? おらへん! どこ行ったん!」


「……まさかとは思うけど……誘拐とか……?」


「そ、そんなことあらへん! 多分……」


  ◇


「ん…んぅ?」


 目を開けると見知らぬ部屋にいた。しかも全面コンクリート。なにここ。


「早く戻ら――あれ?」


 手と足は縛られ、イスに固定されている。このままじゃ身動きができない。


「抵抗しても無駄だぜ。お前は魔法が使(・)え(・)な(・)い(・)からな」


「――え?」


 ――魔法が使えない? どういうこと?


 頭がパニパニパニック状態だ。ずっと『?』が浮かんでいる。


 ――ていうかなんか見覚えが……


「気づいたか?」


「あ! ナンパしてきた人だ!」


「……まあそうだけどさ」


「直球すぎるだろ……」


 まあそれは置いておいて、なんで私を誘拐したのかが気になる。マリーとかリリアでも十分よかったのにさ、Why?


「……理由を聞きたいか?」


「単純に言えば体目的だ。逆にそれ以外が聞きたい」


「他の女もいたけど、お嬢ちゃんには敵わないよ」


 うん、思った通りの不純っぷりだ。まさかこの私を体目的で誘拐するなんて。てか何されるんだろ。


 ――なんか楽しくなりそう……気になる!


 私の心は期待でいっぱいだった。なんかこっちが変態になってる気がする。


「やけに大人しいじゃねぇか。じゃあ遠慮なくやらせてもらうぜ」


 男の手が私の太ももに触れる。すっごく乱暴で変な感じがする。


「へへ、やっぱすごいな。もっちもち」


「俺も混ぜろ」


「もう我慢できないんだ。お嬢ちゃんに触りたくて触りたくてしかたない」


 首、腰、脚全体……色々触られた。正直なんにも感じなかったし、なにしてるかわかんなかった。バカみたいじゃない?













 ちなみにこのあとしっかりと救出されました☆

「続きが気になる……!」


「もっとないの!?」


という方は下の☆☆☆☆☆から、応援をお願いします。


正直に書いてもらって大丈夫です。よければ感想も。


ブックマークいただけたら泣いて喜びます。本当にお願いします!


天然で鈍感な愛香君と愛香君が好きすぎるアリスちゃんのシリーズも見てもらえると嬉しいです。


今後もよろしくお願いします。


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