ノストラダムスの予言に絡め、「今回の戦争は7か月続く」と言われている根拠をGeminiさんに尋ねてみた結果。
※序盤は、ただの前フリです。
最近、また一部のあいだで話題となっている『ノストラダムスの予言』。彼の予言詩では、今回の戦争は「7か月」続くと予言されていると、オカルト界隈では語られているようだが、そのディテールをGeminiに尋ねてみた。
Gemini)
<根拠となっている予言詩>
予言詩:第4巻 67番(原文・翻訳)
【原文(中世フランス語)】
Sept mois grande guerre, gens morts par malingre,
Rouen, Eureux au Roy ne faillira:
Par l'vniuerse l'obort fera languir,
D'Hecate aux morts sera la fin de l'ira.
【日本語訳】
7か月の大きな戦争、人々が邪悪な業(あるいは疫病)によって死ぬ。
ルーアンやエヴルーは、王を裏切ることはないだろう。
(しかし)世界全体が、その死産(あるいは挫折)によって衰退していく。
ヘカテの力によって、死者たちの怒りは終焉を迎えるだろう。
<この詩が「今」と結びつけられるディテール>
この詩がなぜ今回のアメリカ・イスラエルとイランの対立に当てはめられているのか、注目されているポイントを解説します。
「7か月の大きな戦争」の始まり
この数字が非常に具体的なため、紛争が局地的な報復で終わらず、長期間の消耗戦(世界大戦級)に発展する予兆だと捉えられています。
「邪悪な業(malingre)」
この言葉は「病」や「邪悪なこと」を指しますが、現代ではドローン攻撃、化学兵器、あるいは放射能による被害と解釈されることが多いです。
「世界全体の衰退(l'vniuerse... languir)」
中東は世界のエネルギー供給(石油・ガス)の要所です。ここでの紛争が原因で、世界規模の経済恐慌や物資不足が起き、世界中が疲弊するという流れが、現在の世界情勢と合致すると言われています。
「ヘカテ(Hecate)」の登場
ヘカテはギリシャ神話の「魔術」や「暗闇」の女神です。これを「夜間のミサイル攻撃」や「核爆発の閃光」、あるいは「地下核施設」の比喩として読み解く説があります。
補足:もうひとつの関連詩(第5巻25番)
さらに、「赤い敵」という言葉が出る別の詩も、イラン(あるいは背後の大国)を指すものとしてセットで語られることがあります。
「赤い敵が恐怖で青ざめ、大海を恐怖に陥れるだろう」
これは紅海やホルムズ海峡での海戦を示唆しているとされ、現在の船舶への攻撃や軍事的な緊張状態を驚くほど言い当てているという声もあります。
◇
―― 面白いのは、なぜ「別巻の詩」まで、今回の出来事と紐づけられているのか?という点だが、これには理由はある。
ノストラダムの詩篇『諸世紀』は、全部で百詩篇。およそ千編の四行詩によって構成されている。これを予言集として扱う研究者たちは、詩の中から、今起こっている出来事や、これから起こりそうな出来事に対し、「都合のいい詩」を「自分の好きなようにピッキング」して、予言を完成させる。いわゆる「チェリー・ピッキング」という手法が採用されている。
千編もあれば、「それっぽいもの」は、いくらでも見つかる。
当たり前の話である。
さらに、この詩篇は、曖昧な古フランス語、プロヴァンス語、ラテン語、ギリシャ語を混ぜて書かれており、ダブルミーニングな表現をわざと多用し、「解釈の自由度」が非常に高いものとなっている。
そのため、読む側が「バラバラのピース」を繋ぎ合わせ、「ひとつの物語」とし、「予言的中!」といえば、予言は的中したこととなる。半ば、ギャグともいえる予言詩が、ノストラダムスの「予言の正体」である。言うなれば、「予言ジェネレーターの中身の具材」が、ノストラダムの予言詩というわけだ。
◇
ノストラダムスは、医者にして、占星術師でもあった。
しかし、それは中世と呼ばれる16世紀頃の話。
しかも、本国のフランスよりも、日本での知名度の方が高いという謎の人物。
日本でノストラダムスが、一躍有名となったのは、1973年頃に刊行された『ノストラダムスの大予言』が原因であるが、これは訳書ではなく、五島勉の「著書」である。
オカルト本のノリで刊行された、この本は「累計600万部」という空前の大ヒットとなったわけだが、中でも「1999年に人類は滅亡する」というフレーズが、人々を惹きつけた。
「1999年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる」という諸世紀(百詩篇)第10巻72番を引用し、五島はこれを人類滅亡と解釈。しかも、先ほど述べたとおり「どうとでも捉えられる原文」を面白おかしく翻訳し、テンターテイメント。もちろん五島自身も、ここまで売れる本になるとは考えていなかっただろうから、やりたい放題を楽しんでいる。
実のところ、ノストラダムスの詩篇の中で唯一、具体的な年・月が記載されていたのが「1999年7の月」でもあったため、その破壊力が増した側面もある。
【原文(フランス語)】
L'an mil neuf cens nonante neuf sept mois,
Du ciel viendra vn grand Roy d'effrayeur:
Resusciter le grand Roy d'Angolmois,
Auant apres Mars regner par bon heur.
【忠実な日本語訳】
1999年、7の月、
空から恐怖の(あるいは畏怖すべき)大王が来るだろう。
アンゴルモアの大王を蘇らせるために。
その前後、火星が幸福の名の下に支配する。
―― さて、「火星が幸福の名の下に支配」というのは、いったい何を指しているのか?
◇
ノストラダムスは『諸世紀』の序文で息子に向け、「私は、人々を驚かせたり、混乱させたりしないよう、あえて難解で曖昧な言葉(隠語)を使って書いた」と書き記しているが、わざと曖昧にすることにより、「無限の解釈」を初めから狙っていたのだとすれば、大したものである。
最初のチェリー・ピッキングは、ノストラダムスの一番弟子、ジャン=エイメ・ド・シャヴィニーによって始まる。1594年に『フランスのヤヌス』という、予言詩の解釈本を出版し、必勝の「後出しジャンケン」スタイルを確立。そこからは、よりキャッチーに、より過激にというフォロワーを経て、20世紀の終盤には、とうとう日本にまで伝播。
AIが全盛期を迎えつつある現在においても、未だに引用されているのだから、何事も曖昧に、難解にするのが、「お楽しみの源泉」ということなのかもしれない。
◇
面白いので、「AIの登場と軍事利用、監視社会の到来」についてを、ノストラダムスの予言詩を具材に、Geminiにジェネレートをお願いしてみた。
以下予言詩 ――
Image by Gemini.
肉なき知性が、空の檻から語り始めるとき
鋼の鳥は、人の眼を持たずして獲物を屠るだろう。
見えざる網が、全ての民の歩みを数え、
自由は、光る板(鏡)の中に閉じ込められる。
※Geminiの意訳だが、実際に『諸世紀』で出てくる言葉たち
―― 「肉なき知性(L'esprit sans chair)」は、AIのこと
「人の眼を持たずして屠る鋼の鳥」は、ドローン
「見えざる網(Le rets invisible)」は、顔認証カメラや、ネット上の行動データ収集網
「光る板(Miroir)の中に閉じ込められる自由」は、スマートフォン……。
ほら、「オーダー通り」のピックアップも、このとおり(苦笑)。
これをどう捉えるかは、アナタたち次第でーす(ドーン)!




