表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
【三章/開幕】アーカイヴ・レコーダー ◆-反逆の記録-◇  作者: しゃいんますかっと
第二章 享楽者《ヘドニスター》編

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

34/86

34話 『逆奪者 還元作戦』


「――裏切り者が見つかった」


その報せは、わずか数分で各ノード全域へと広がった。

研究区画、司令層、監視塔、通信室。

普段は無機質に響く機械音さえ、今はどこか落ち着きを失っている。


兵士たちは走り、通信機が絶え間なく鳴り響く。

階層を行き交う声が交錯し、静寂だった施設が、まるで巨大な心臓のように鼓動を始めた。


その騒めきの中心で――

ただ一人、端末の前に立ち尽くしている者がいた。


最高技術者クラフトマスターセラ。


彼女の指先は止まり、視線だけがモニターに固定されている。

画面には、複数の信号反応の履歴。

その中の一つが、異常な軌跡を描いていた。


「……位置特定、完了。」

静かな声。

けれどその目の奥では、確実に何かが燃えていた。



ノード・クイーン外縁。

灰色の砂を踏み締めながら、数十名の兵士が荒野を進んでいた。

その先頭を歩くのは――ウォーレンス。

隣にはリオン、その後ろからカナンとイヴ、最後尾にはミネと数名の副官が続く。

装備の駆動音と、通信ノイズだけが耳に残る。


「……なぁ、ミネ。」

カナンが歩きながら声を上げる。

「一体どういうことだ。」


ミネは視線を前へ向けたまま、表情ひとつ変えずに答えた。


「どういうことも何も言った通りさ


裏切り者が見つかった。ってね」


口角を上げながら冗談交じりに笑ったあと、ミネは少しだけ顔を落として話を続けた。


「ヴァルツ=グレイン。

技術室の整理と解析を担当していた子だよ。」


「……誰だ?」

カナンが眉をひそめる。


ミネは視線を前に向けたまま答える。


「ノード・キングの技術者の一人

《エクスタシア》を最初に解析した人間――

と言えば、わかるかな?」


「……あぁ、あの時の……」

リオンが思い出したように呟く。


直接面識は無いが、ノード・キングの工房に行った時にセラから紹介された気がする。


その直後、通信機が短く鳴った。

耳を打つ、微かなノイズ音からルシェの声が放たれる。


『――ミネ様。

対象者、ヴァルツ=グレインに関しまして

精神汚染の確認、及び解析が完了致しました。』


ミネは足を止めず、軽く応答キーを押した。

「……聞こうか。」


ルシェは無線越しに、淡々と報告を続けた。


『対象は二年前より、デブリの死骸を用いた同調周波実験を開始。


本来の目的は、享楽者の信号構造を解析し、生体反応の観測を行うことでした。』


短い間。無線越しのノイズが、かすかに揺れる。


『――しかし、実験の最中に異常が発生。

観測対象だった“死骸”が、理層波に反応を示し、ヴァルツ自身の脳波と同調を開始したのです。』


沈黙。

聞く者の息が詰まる。


深淵をのぞく時、深淵もまた、こちらをのぞいているのだ。


『記録によれば、その後ヴァルツは、享楽者から“直接の応答”を受けたとされます。


会話の内容は不明ですが――

この時期から、彼の観測が飛躍的な研究結果を残し始めている為、恐らく何らかの"理論"を授かったかと。』


ルシェは静かな口調で続けた。


『享楽者より与えられた“理論”を基に、彼は実験を拡張しました。


そして……敵であるはずの存在から、知を授けられ、その“理解”に酔ったのです。』


短い沈黙。

ルシェは淡々と告げる。


『対象者、ヴァルツ=グレインは、知識を得ること――理解することそのものによって……


ーー"快楽"へと堕とされました』



音声が途切れると同時に、静寂が戻った。


一帯は風もない。

ただ、雲の切れ間から射す薄い光が、瓦礫の影を長く伸ばしていた。


前衛部隊の面々は誰一人として声を出さない。

周りの空気が重く沈む。


その沈黙を破ったのは、ミネの声だった。


「技術者にとって、知識は一番の“餌”。」

彼女はゆっくりと口角を上げる。


「享楽者……ほんと、良い趣味をしてるね。」


言葉とは裏腹に、その笑顔は冷たかった。




ーー青い通信ラインが、モニターの上を幾重にも走る。

各ノード間を繋ぐ光信号が、まるで神経のように瞬いていた。


ノード・ビショップ――セラの研究室。

壁一面のホログラムに、各部隊の位置情報が映し出される。


「ルド、そちらに映像は届いてる?」


『問題ない、ノード・ルークも、全ライン確保済みだ。


ルシェ、状況を。』


無線越しの声。

ノード・ルークの司令卓では、ルドが腕を組み、背後のルシェが淡々と報告を重ねていた。


『前衛部隊A、リーダー『トルヴァ』を含む四名の反応消失より四十二分経過。


反応消失直後、ノード・クイーン近郊で、微弱な理層波の検出を確認。

享楽者由来の波形と一致します。』


セラは一瞬だけ黙り込み、指先でデータを弾いた。


「……理層波の波形が逆転してる。

信号途絶は、外的要因ではない……。


トルヴァたちは――

“存在位相”そのものをずらされている。


これは……逆位相による空間干渉……?」


セラは思考を巡らせ考え込む。


それをルドは噛み砕き簡略化し、結論を告げた。


「つまり――奴は、我々に“認識できない空間”を展開し、掌握しているということだな。


そしてその空間の内部に、トルヴァたちが囚われていると……。」


セラの指先が止まり、画面を見つめたまま小さく呟く。


「けれど、空間を発生させる位相周波は記録から逃れられない……。


微弱な電波……けれど、これが繋がる道。



私が、必ず奴をーー


裏切り者を捕捉する。」

セラの決意が無線に響いた。






「――と、いうことだ。」


通信卓の光が淡く瞬き、ルドの顔を照らす。


「遠隔通信では、戦場把握は難しい

今回ノード・ルークは、解析側に回らせてもらう。」


モニターの光が揺れる。

彼の視線はまっすぐ、前線を映すスクリーンの一点に固定されていた。


少しの沈黙ののち、ルドは低く続ける。


「……トルヴァを――頼む。」


その声音には、冷静さの奥に微かな感情の波があった。

軍人としての命令ではなく、仲間を思う人間の言葉。


ミネは短く息をつき、口元に笑みを浮かべる。


「了解。

この場の指揮、私が預かるよ――


逆奪者のリーダーとしてね。」


その言葉と同時に、ノード・ナイトのモニターに、彼女のデータリンクが展開され、全部隊の位置情報が切り替わる。


「配置の確認を行うよ。」


ミネの掛け声と共に、全ラインの無線が開かれる。

通信ノイズを割って、各部隊からの応答音が次々と重なっていった。


その中心で、彼女は一瞬だけ目を閉じ、

静かに呟く。


「まずは、みんなへ……


これは“奪う戦い”じゃない――

取り戻す戦いだよ。


……何も失っちゃダメだからね。」


静かに一拍を置いて、ミネは続けた。



「……作戦地点は、ノード・クイーン近郊の廃墟 E-2 区画。


逆位相の“空間”を、セラの装置と兵士たちで囲って、逃げ場を断った状態で叩く。


目標は前衛部隊Aの救出


そして、裏切り者の確保。


だけど…


ーー享楽者は駒を使い捨てる……

対象が危険だと感じたら、迷わず殺すこと……。」


ミネの声は変わらず穏やかだが、その一言には覚悟と虚しさがあった。


司令塔各ノードにて、各部隊の配置と行動指示がホログラム上に点灯する。

ルドは冷静に状況を確認し、セラは端末で装置の起動準備を始めた。



ーーノード・ナイト側、最前線。

ミネとイヴが、通信端末と解析機器を携えて配置に就く。

彼女たちはここから遠隔で“見えない領域”へと侵入する前衛部隊の指揮とサポートを行う。


ーー遠隔通信および情報解析。

ノード・ビショップのセラ、ノード・ルークのルド、そしてルシェが各所のモニターを同時に走らせ、データの同期と位相補正を行う。

端末の光は絶え間なく点滅し、ホログラムが事態の変化を刻む。


ーー前線部隊。

ウォーレンスを先頭に、カナン、リオンが配置された特殊部隊。


彼らを筆頭に、ノード・クイーンに滞在していた多数の逆奪者たちが縦隊を組み、廃墟へと向かう列ができあがっていた。



多数の〈逆奪者〉たちが縦隊を組み、廃墟帯を進む列ができあがっていた。


隊列の空気は重く、誰もが無言で自分の役割を噛み締めている。

鉄と砂がこすれる音だけが、乾いた風に混じって響いた。



「……面倒な奴を押し付けられたもんだ。」

先頭を歩きながら、ウォーレンスは低く呟いた。

視線の先には、包帯だらけのカナン。

まだ訓練の痣が生々しく残っている。


戦闘訓練の末、満身創痍になってもなお、この男は作戦への参加を申し出た。


当然ウォーレンスは即座に却下した。

「そんな身体で戦場に来ても死ぬだけだ」と


だがミネの一言が、彼を引き戻した。

『じゃあウォー君が守ってあげてね〜』


その瞬間彼女は部隊を結成させたため、抗議する隙すらなかった。

結局、カナンは正式な許可を得て特殊部隊の一員として編成されることになった。


当の本人は――

「トルヴァが危険なら、どんな場所でも駆けつける」と意気込みを見せ、

ウォーレンスはその横顔を見て、深くため息をつくしかなかったのだった。




ーーミネの視線が前方の歪んだ地平を捉え、ルドの声が微かに通信越しで震えたとき、全員の動作が一斉に引き締まった。


ジジ、ジ……。

無線機から、澄んだルシェの声が響いた。


『――通達します。

全隊の配置を確認。

いつでも、作戦を開始できます。』


一瞬の沈黙。



その後、ミネは静かに宣告する。



「逆奪者<スティーラー>還元作戦ーー


開始。」



短い号令は、砂に吸われるように消えた。


廃墟帯 E-2――かつて“街”だった区画を囲むように、逆奪者たちが無言で広がっていく。崩れた外壁、骨のように残った梁。道路一面にうっすらと水が張り、雲の切れ間の光を鈍く返していた。


街だったものを囲むように、逆奪者の兵士たちが、陣形を取って広がっていく。


その最中に、セラから通信が入る。


『ノード・ビショップより全隊へ。

これより、理層逆位相転換装置オルタ・レンズの同期を開始する。


領域設定の為、各小隊はアンカーの設置を……。』


通信の向こう、セラの声はいつもより冷静だった。

彼女が開発した新装備――

理層逆位相転換装置オルタ・レンズ


それは、“仮想空間を、現実空間にする”ための装置。


裏切り者、ヴァルツによって作り出された逆位相領域は、通常の観測では存在そのものが認識できない。

映像にも、熱反応にも、音にも残らない――“この層に存在しない”空間。


《オルタ・レンズ》はその原理を逆手に取った。


空間を構成する理層波の逆位相パターンを照射・反射させ、そこに“存在しないはずの物体”を周波のズレとして浮かび上がらせる装置。


まるで、光の顕微鏡を現実に突き立てるような技術。

もはやそれは、ただの観測装置ではなく、認識と存在を結びつけるための“鏡”となっていた。


――そして今、その“鏡”が戦場に向けられる。



「第壱小隊、そのまま南面にアンカー設置!


第弐は北面に回り込んで、アンカー刺しに行っちゃえ〜!


第参小隊は東側ね〜……おや、敵さん全然いないね?

適当に置いて、ちゃちゃっと戻ってきて〜。


あー、王子〜!

西側からデブリが来てるよ〜!

第肆小隊は後に続いてアンカー置いてね〜!」


軽い口調が無線越しに響く。

作戦中とは思えないほど緩い声色だが、指示は的確だった。


「ミネ!!!真面目に指示をしろ……!」

ウォーレンスは、デブリと怒号をはじけ飛ばす。


「えー、ちゃんと真面目だよ?

“楽しく働く現場作り”って大事じゃない?」


ミネはケラケラ笑いながら、杖を軽く地面に叩く。



その瞬間、アンカーの青光が廃墟の影を照らした。

冷たい砂の中で、作戦が静かに動き出す。


「おやおや〜、お早い展開ですな〜

優秀な妹で、お姉ちゃんは誇らしいぞ〜」


ミネは閉じた目で虚空を見つめる。


隊列上空に投射された薄いホログラムが、空間の輪郭を“縫う”ように線を引いた。


灰色の空気の中、目に見えない円環が、光の糸でうっすらと縁取られる。


その光に合わせて、セラから連絡が届く。


『アンカー配置確認。

範囲指定、周波数設定、共に完了

理層逆位相転換装置オルタ・レンズ

起動準備完了。』


ミネは落ち着いた声で返答する。


「了解……


各部隊へ通達!


アンカー小隊は、それぞれその場を警戒。


後方部隊は遅延罠を置いて離脱」


彼女指示は短く的確だった。

その声色には先程までのおふざけ感は無く、ここからが本当の戦場だと告げるように、淡々と指示を飛ばしていた。


「各小隊は、配置したアンカーを死守。


特殊部隊及び、前衛部隊B、Cは目標地点へ進行。


指定ポイントへ到達後、位相転換を開始する……!!」


短い指示が終わるや、隊列は一斉に動き出した。


瓦礫の街路は、骨だけ残した獣のように口を開けている。

崩れた外壁と梁の隙間を、ウォーレンス先頭の縦列が身をかがめてくぐり抜けた。


靴底に砕けたガラスがかすかに鳴り、砂塵が呼吸のたび喉に重くまとわりつく。


ウォーレンスは手旗のように短く指を振り、停止と前進を刻む。


リオンは左へ盾をわずかに傾け、光を反射させて死角を掃く。


カナンは息を詰め、肩の痛みを押し殺しながらウォーレンスの背中を追った。


遠く背後では、設置されたアンカーが低く唸り、青白い脈動が廃墟の影を縫っていく。


『ノード・ビショップより前衛へ。位相ノイズ、許容値内。


《オルタ・レンズ》、中域ロック……安定。』


セラの声は平坦で、刃のように無駄がない。

続けてルシェの淡々とした確認が重なる。


『外周アンカー 四基、同期良好。

逆位相輪郭、広がり半径 180に固定。』


やがて瓦礫の回廊が開け、広い円形の空間に出た。

崩れかけのドーム骨組みが空を切り取り、彼らの前へと姿を現した。


水はなく、鏡面のように敷かれた薄い水たまりが、雲の裂け目の光を鈍く返している。


「ここだ。」

ウォーレンスが低く言い、手で輪の中心を指した。

リオンが頷き、カナンと反対側へ回り込む。


部隊は三点へと別れ、配置をとった。


その瞬間、ミネの明るい声が無線に割り込んだ。


『順調、順調。

準備が出来たら、理層位相?逆位相?

まぁ、なんとか装置起動するよ〜。


確か、存在しない空間をどうこうするって言ってたかな〜」』


『お姉ちゃん適当すぎ……』

姉の説明が下手すぎてセラが割り込んできた。


『簡単に言うと、あなた達の前に今から“敵”をワープさせる。

仮想空間の周波数を現実空間と同調させ、輪郭を浮かび上がらせる。


ただし注意――呼び出されるのは“相手の空間ごと”。

床も壁も、向こうの環境に置き換わる。

姿勢を固定して、視線は正面……。』


無線が一斉にザッと鳴り、ノード・ルークのルドが割り込む。


『説明がややこしくなっとるぞ。


要するに――奴さんの“隠れ家ごと”表層に引っ張り上げるってことだ。


転換の瞬間は足元が入れ替わるからな。


膝を抜くなよ、小童共。』


「足元が入れ替わるって……

奈落とかに転送されないよね……。」

リオンは怯え気味に呟く。


それに捕捉するようにセラが情報を告げる。


『逆位相側は、こちらからは認識不能。

あらゆる罠の可能性は考慮して動くべき。


けれど認識できないのは向こうも同じ。


今なら気付かれずに不意をつける。』


「つまり、やられる前にやれって事だな。」

既にやられた姿のようなカナンが、どこか得意げに返す。


「浮き足立つな。

地に足を固めろ。」

ウォーレンスが短く叱り飛ばす。


『そうだよカナン、あんまり無理しちゃだめだからね』

それに同調するようにイヴからもお咎めがあった。


無線の向こうでミネは笑い、会話を繋げる。

「ルシェは何か言わなくてもいい〜?」



「……皆様、どうかご気をつけください。」

ルシェはただ一言そう呟いた。


「フハハハッ!!


じゃあ、始めようか……!」

ミネはルシェの反応に笑いながら、開始の合図を出す。


『これは命令だ〜……生きろ〜!!!』


中途半端なルドの真似と共にカウントダウンは始まる。


『《オルタ・レンズ》、臨界まで 3。』

セラが装置を起動し数え始める。


空気が一段冷えて、音が吸われる。


『2。』ルシェが重ねる。


アンカーの脈動が強まり、青の干渉縞が足元から立ち上がった。


砂の上に描かれた見えない円環が、油膜の虹のように歪み、ゆっくりと回転を始める。


『1。――位相転換、開始。』






ミネの声と共に世界が、ひっくり返った。


色がすっと褪せ、時間が半歩遅れてついてくるような眩暈。


耳鳴りの奥で、遠い拍手のようなざわめきが一瞬だけよぎる。




次の瞬間――黒い赤が、視界を満たした。


そこは、古びた劇場だった。


剥がれ落ちた金縁、裂けた緞帳。


円形に並ぶ観客席は埃をかぶり、肘掛けには誰かの置き忘れたプログラムが黒ずんで貼り付いている。


天井の巨大なシャンデリアは半ば落ち、蜘蛛の巣のような亀裂から光が粉塵の帯をつくって降りていた。


舞台の奥――ステージの幕は半ば開き、暗闇が口を開けている。


けれど、逆奪者たちの目を奪ったのは


赤いカーペットの褪色でも


施設一体に広がる暖色の照明でも無かった。





彼らが見つめていたのはーーー








吊るされた仲間スティーラーの死体だった。





「……!!!?」





「……!!?」




「……!?」






「トル……ヴァ……?」


久々に見た友人は、ひどく、切ない顔をしていた。



理層逆位相転換装置オルタ・レンズについて。


セラによって開発された、理層干渉兵装/位相転換制御装置です。


『簡単に言えば、"認識出来ない空間を実体化"させる装置となります。』


アンカーの設置によって位置情報の把握と設定を行い、指定地点を結界のような粒子で囲い込みます。


その後結界範囲内の周波数値を、逆位相空間と同調させることで、存在していると認識させることが出来るようになります。


裏表のような世界ではなく

決まった情報を合わせて同調させる必要がある為、非常に高度な装置です。



空間発生時に発生する微弱な周波と、緊急招集されていた前衛部隊Aの信号反応が、異常な経路を辿った事により、今回の裏切りが判明しました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ