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チューリップ

作者: 戯言士

 本来チューリップが咲くのは3月下旬から5月上旬頃までなのですが、取り敢えず遅咲きということにして突っ込まないでいてくれると助かります。(笑)

 咲いた、咲いたチューリップの花が。

 昨日はピンクで今日は赤。

 明日は黄色が咲きそうだ。


 咲いた、咲いたチューリップの花が。

 昨日の赤に続き、今日は黄色。

 きっと明日は白色だ。


 咲いた、咲いたチューリップの花が。

 ピンクに赤、黄、今日は白。

 色とりどりで心が和む。

 そんな五月の晴れた日々。


 並んだ、並んだチューリップの花が。

 赤、白、黄色と地に並ぶ。

 花壇の外で綺麗に並ぶ。


「これからは夏の向日葵だろ。

 チューリップなんて邪魔なだけだ」


 運ばれていくチューリップたち。

 せめて球根だけでも回収したい。


 涙に濡れるチューリップ。

 黒い蕾が悲しげに萎れている。


 チューリップの季節は終わった。

 穏やかな日射しと共に去っていった。


 これからは激しい雨の季節。

 灼熱の太陽の輝く季節。


 胸に抱いた愛しいチューリップたち。


 もう一度やり直そう。

 再び春はやってくるから。

 きっと来年は今年以上に美しい花を咲かせてくれると信じて。  

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― 新着の感想 ―
チューリップは多年草だから、放っておきたくなるんだけど、花壇とかで放っておくと、栄養不足になるんだよなあ。 だから綺麗に咲かせたいなら球根に栄養を蓄えらせるのがいいんだけど、大抵は手間を惜しんで買い直…
なんどでもやり直せる。そんな風に、人生を比喩しているように思えます。・・・ただのチューリップ愛だったりしてw
(^^)b
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