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第2話 シン・グラディス

こんにちはこんばんわ!凜です!

今回、異世界転生した主人公を取り巻く環境を書かせてもらいました!ぜひ楽しんでいってください!

俺は異世界に転生した。

光に包まれ、目を瞑り、次に目を開けた時には、先ほどいた謎の空間ではなく、どこかもわからない木造の天井が目に入ってきた。

とりあえず起き上がろうとするが、上手く体に力が入らない。

仕方がないので視界の端にある柵に掴まって立ち上がろうとしたが、届かない。


「ん?…腕が…短い?」

そこでようやく気づいた。俺が寝ているベッドは、簡単に出られないように囲まれた少し高めの柵に囲まれている。

おまけにこの見慣れない小さくて短い手。あまりに非現実なことが起こっていて理解が遅れた。

俺は前世の姿ではなく、赤ん坊として転生していたのだ。


(こっちのパターンかぁ…)


前世の姿じゃないことには少し動揺したが、そこまで前世の姿に愛着があったわけではなかったので気にはしていない。

強いて言えば、死に物狂いで鍛えたあの体は少し惜しい。しかし、こうして前世の記憶を持って、新しい体で生まれ変われた。

故障歴なし、正真正銘の新品の体。前世よりも効率的に鍛えることができる。


「アウゥー」

(少しワクワクするな。)


「あら〜、起きたのねシン〜」

そう言って近づいてきた女性は、俺の声を聞くや否や駆けつけてきた。

(根拠はないけど、この人が俺の母親なのか。)


「おぉ!シンが起きたのか?かわいいなぁ〜」

(この人が俺の父親か…それにしても…)


「見てくれよ、イラ!赤ちゃんのほっぺってこんなに柔らかいんだな、スライムみたいだな!」

(随分子供みたいなこと言う父親だな、みんなこんな感じなのか?)


「あなたっ!そんなに強く引っ張ったらシンのほっぺがちぎれるでしょ!」

「あー悪い悪い、ついな!こんな可愛いと我慢できなくなるだよ!」


シンはなぜか無性に落ち着いていた。

家族の温もりを感じたことがなかったからだろうか、こんなささやかで当たり前のような空間にシンは喜びを覚えていた。

(異世界転生も悪くないな…)


———


月日は流れ、この異世界に生を受けてから早くも4年が経過した。

この世界での俺はシン・グラディスとして生きている。


シンがいるこの村はメソン村。

アリシア王国の南の辺境にある村。その小さな村の一角で、シンは元気に育っていた。

彼の両親はどちらも元冒険者で、同じパーティーとして旅をしていたらしい。

父は日頃から剣術や狩りを教えてくれ、母は読み書きや魔術などを教えてくれていた。


両親からさまざまなことを教わっているが、その中でも4歳のシンは、村の周囲の森で狩りをするのが大好きだった。

森では鹿や鳥、ウサギを見つけることもあった。この日は、目の前に小さなウサギが跳ねているのを見つけた。


「お!ウサギか」

シンは目を細め、静かに身を潜めた。

前世の経験が無意識に芽生え、彼は獲物に近づくために慎重に動いた。

息も音も殺して近づき、ついにはウサギの背後十数センチのところまで来ていた。


(今だっ!)

ウサギを捕まえようとしたその瞬間、母の呼ぶ声が聞こえた。

「シン、どこにいるの?」

その声で驚いたウサギは颯爽と逃げてしまった。


「すぐ戻る!」

シンは急いで母のもとへ戻った。


9歳になると、基本的な読み書きや計算を学びながら、語学を一通り覚え、とりあえずこの世界の言葉を完璧にし、家にあった魔法書を読み漁った。

異世界転生したものの、魔法やモンスターなど非現実なもので信じられなかったが、実際に本に書いてある通りに実践してみたら、できてしまったのだ。

下級魔法「フレイムボール」、手のひらから火の玉を生み出し放つ魔法だ。初めての魔法ということもあり、不思議な感覚だった。


魔法には魔力と言われる、この世界にいる者なら誰しもが持っている力が必要らしい。

魔力量が多ければ多いほど、扱える魔法の幅も広がり、また魔力量の限界は血筋の良し悪しで差がつくらしい。

貴族や王族のような者たちは、生まれつき魔力量の多い者がほとんどだという。


血筋以外にも、魔力量を増やす方法はあり、幼い頃から魔力の訓練をすることが大事だという。

血筋で魔力量の成長スピードや限界値は変わるだろうが、幼い頃からの訓練によって、訓練をしている者とそうでない者では差が歴然だということが本に書いてあったので、シンは継続して魔力の訓練を行っている。

訓練の内容は至ってシンプルで、ひたすら魔法を使うこと。「フレイムボール」を作り出し、放つ。この一連の動作を魔力が枯渇する寸前まで繰り返し行う。

体力や筋力と同じで、地道に限界値を伸ばしていくのが成長の基本だ。


12歳のシンは、少しずつ大人の世界に足を踏み入れ始めていた。

彼は村の成人儀式を迎える前に、父から剣術などの基礎を教わることに。

父は昔、冒険者として戦っていた経験があり、シンはその教えを受けて体力をつけ、この世界の技術やスキルも学んでいった。


「シン、力だけじゃなくて、心も鍛えろ。戦うことには責任が伴うんだ。」

父の言葉に、シンはその通りだと思った。

戦闘において、精神面の強さは必要不可欠だ。

命をかけた戦いでは、少しの動揺や油断が致命傷の隙に変わってしまう。しかし、精神面に関しては、シンはすでに完璧なほどに鍛えられていると言える。

前世では殺し屋として死と隣り合わせの生活を送っていたのだから。


シンは特に飛び道具である弓の扱いには秀でており、それは前世での経験や、異世界で日々狩りをしていたおかげだろう。


時は過ぎ、シンも15歳になっていた。この世界での15歳は、大人として認められているらしい。

両親はまだ村に残ってもいいと言ってくれていたが、俺はこの世界に来て過ごす中で、すでに死神に言われた「転生した際には、異世界での目標を持つことだ。」という言葉に答えを見つけていた。

とても当たり前で、些細なことだが、前世からの記憶があるシンにとっては大事なことだ。

ここまで何の見返りもなく無償でシンを大事に育ててくれた両親に恩返しをすること、それが異世界での目標。


「父さん、母さん、俺は冒険者になるよ。」

その言葉を聞いた両親の目には喜びと少しの動揺が伺えた。

シンの父であるザイン、母であるイラはどちらも元冒険者で、自分達と同じ道を行こうとするシンに嬉しさを感じつつも、このまま冒険者という死と隣り合わせの危険な道に行かせてもいいのかという葛藤を抱いていた。


「大丈夫だよ、二人とも。この日のために鍛えてきたんだ。それに俺は父さんと母さんの息子、シン・グラディスだ。どんなことがあっても乗り越えられる力がある!」

シンはそう両親に伝えた。その言葉には一切の嘘はなかった。

両親はシンの言葉を聞き、何も言わずに、ただ静かに首を縦に振った。


旅立ちの日、シンたちは村の入り口にいた。


「シン、辛くなったらいつでも帰ってきなさいね?」

そう優しく言葉をかけるのは母イラ。「冒険者になるんだ、せっかくならすごいこと成し遂げてこい!」と喝を入れてくれるのは父ザイン。


「ありがとう、父さん、母さん…行ってくる!」

シンはそう言うと、目指す場所に向けて歩みを進めた。その背中を見て、涙目になるザイン、歓喜と寂しさが入り混じる涙を流すイラ。


(父さん、母さん…待っててくれよ。少しでも早く冒険者として成功して、今まで俺にしてくれたことへの恩返し、するからさ。)


間宮真太郎改め、シン・グラディスは冒険者になるべく、歩みを進める。

やはり物語を描く上で序盤は描くのに苦労しますね、、

物語を進める上で、主人公とそれを取り巻く環境を表すのは一苦労、私の場合初心者もいいとこなのでとても苦労してます。

次回から冒険者としてシンが活躍していく姿を書いていこうと思ってるのでおたのしみに!

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