シルビアの気持ち
シルビアとグラディウスの側に、レリアたちが駆け寄って来た。ロザリアは悲鳴をあげながら叫んだ。
「キャアア!シルビア!その全裸イケメン何なのよ!」
そこでシルビアは、グラディウスのいでたちにあらためて思いいたった。グラディウスは鍛え上げられた裸体のままだったのだ。レリアは両手で自分の顔をおおって、グラディウスを見ないようにしていた。ロザリアも同じようにしていたが、指の間からしっかりとグラディウスを見ていた。
シルビアはこれはまずいと思い、グラディウスに言った。
「グラディウス、すまないが前を隠してくれるか?」
シルビアの言葉に、グラディウスはキョトンとした顔をしてからレリアたちを見て、両手で自分の顔をおおった。そうじゃない。シルビアはグラディウスに何か着る物をかけてやりたいと思ったが、手持ちがなかった。すると、レリアの足元にいたポメラニアンのブラオンが人型をとってレリアを抱きしめて叫んで言った。
「俺のレリアに何てモン見せてくれてんだよ!」
ブラオンがグラディウスに手を差し出した。するとグラディウスがシンプルなシャツとズボンの姿になった。どうやらブラオンが魔法でグラディウスの服を着せてくれたようだ。シルビアは胸をなで下ろした。これでやっとグラディウスに別れを告げられる。シルビアはグラディウスに向き直って言った。
「グラディウス、良かったな。元の姿に戻れて」
グラディウスは笑顔で答えた。
「おう!シルビアのおかげだぜ!ありがとうな!」
「もう私が鞘である必要はなくなったな。グラディウスは自分の足でどこへでも行けるんだ」
グラディウスは驚いた顔をしてから、ジッとシルビアを見つめた。シルビアは泣きたい気持ちをグッとがまんして笑顔を作った。グラディウスは優しい笑顔を浮かべて言った。
「シルビアには世話になったからな。人間の寿命は短い、シルビアが死ぬまで俺が守ってやる」
シルビアは驚いてグラディウスを見上げた。これからもグラディウスと一緒にいられると思うと、胸の奥が熱くなるのがわかった。遅れてこの感情が喜びだという事に気づいた。シルビアは微笑んで言った。
「グラディウス、ありがとう」
「いいって事よ!」
シルビアがグラディウスに言葉を続けようとすると、グラディウスの身体がぐらりとゆれた。シルビアは慌ててグラディウスを支える。グラディウスはシルビアよりも大柄だが、シルビアは鍛えているためグラディウスを抱きとめる事ができた。シルビアは心配してグラディウスに聞いた。
「どうしたんだ、グラディウス」
「なんか力が抜ける」
シルビアは焦った。グラディウスが人型に戻った事により、何か不具合が起きたのだろうか。シルビアがどうしたらいいのかわからずグラディウスを抱きしめていると、レリアを抱きしめたままのブラオンが言った。
「その魔物の潜在魔力が空っぽだ。つまり魔力切れだ」
ブラオンの言葉にシルビアはホッとした。どうやらグラディウスは休めば問題なさそうだ。グラディウスはシルビアに抱きつきながら言った。
「シルビア、疲れた」
「ああ、グラディウス。ゆっくり休んでくれ」
シルビアは自身の鎧をたくしあげて、腹を出した。グラディウスは当然のようにシルビアの素肌に触れた。するとグラディウスはズブズブとシルビアの身体の中に入っていった。シルビアはグラディウスをねぎらうように自分の腹を撫でた。
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