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記憶6
久しぶりの投稿です!
本を持って、もうこのまま部屋に戻ろうかと思っていると、
後ろから
『マリア?』
と、私の名前を呼ぶ声がしました。
私を名前で呼ぶ人は一人しかいません。
嫌々ながら振り返ると、やつれた顔をした父がいました。
『どうしてここにいる?』
と、顔をしかめながら言ってきました。
どうしたも道迷ったからなのですが、父と話したくない為、無視することにしました。
私が、部屋を一つ一つなんの部屋があるか知っているとでも思ったのでしょうか?
これまで閉じ込めておいたくせに
父は何も言わず、ただ去る私の背中を見ていました。
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部屋に戻り、ベットに思いっきり寝転びました。
父の、昔の言葉が蘇ります。
『お前が母を殺したんだ』
うるさい
こんな気分の悪いときには彼に会いたくなります。
今日は誕生日なので彼に会えるはず、と思いながら眠りにつくのでした。