表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
想い出の星滴  作者: 闇夢
2/6

記憶2

またあの歌が聞こえる。


お母様が歌ってくれたのとは、違う歌。


だけど似ている。


そうだ、彼は魔法が使えるんだ。

ん?どうして知ってるんだっけ?

そうだ、見せてもらったの

煌めく火の鳥を

いつ?




歌が聞こえなくなって意識がなくなってく。


いや、これは夢の中で目が覚めていってるのかな?


ただ、彼が見せてくれた魔法がとても綺麗だったのは覚えていた。


侍女に起こされた。

朝になるまで寝てたらしい。


また、夢だったのだろう。


あの歌を聞いてると、お母様が近くにいるみたいに感じる。


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

今日は、父は休みを取ったらしく家にいて昼食に誘ってきた。


私を毒殺したいのだろうか。

父の思っていることがよくわからない。

父があんな風に蔑んできたのに一緒に仲良くご飯を食べましょう、だなんて馬鹿馬鹿しい。

何を考えてるんだか。


関わりたくない、と伝えてと侍女に言ったら

『お嬢様の事を心配してるんですよ』と言ってきた

どこをどう思ったらそうなるんだか

『妻を殺した娘』何かを心配する訳がない。


─私は一体何をしたというの?─


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

あの歌が、聞こえてくる。

辺りを見渡すと監視の侍女がいない。

カーテンから、橙色の光が零れ落ちてくる。

もう夕方のようだ。


歌は、外から聞こえてくる。



誰が歌っているのだろう?


そう疑問を抱いた途端、それを確かめずにはいられなくなってしまった。


私は、好奇心に負けてカーテンと窓を一気にひらいた。


外を見れば、この部屋は、2階のため眺めが良かった。

久しぶりに外の空気を吸った気がする。

歌が聞こえる方を見ると、赤い髪の少年が歌を歌っているようだった。


なにかが、頭を過ぎる


─おかあさま、このふわふわしたのな〜に?─

置いていかないで

─@\?*=って言うの?!─

私のせいでいいから

─おっきくなったら、おともだちなれる?─

お願いだから…

─じゃあ、お約束ね!─

私の記憶を消さないで…!

─あかいきつねさん!─

やめて!!





ベットから飛び起きる。

汗が身体にまとわりついて気持ち悪い。

嫌な夢を見た。お母様と私が話してる夢。

私はお母様と話した記憶は無い。

きっと幻想だろうに

この世界どこ探しても、赤い毛をもつ狐なんていない。


気分が悪い、私は侍女を呼び湯浴みをする事にした。









評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ