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万能の錬金術師
注、この小説にはチートスキルをもった主人公が存在しますが、多分あなたの想像している物とは少し違います。
「いらっしゃいませ!」
開口一番、元気そうな声で客を迎える。
声の主は俺ではない、一緒に働く女の子だ。
名前はリリィと言っていた。茶色の髪をツインテールに括り、頭に緑色の刺繍が入った頭巾をかぶっている
俺は彼女が両親と一緒に経営する「道具屋」に住み込みで働いている。
今は店の隅に置いてある古い【魔導書】に付いた埃を払っているところだ、ちなみに俺は客には
挨拶をしていない。
「ありがとうございました!」
客が店を出るまで頭を下げていたリリィが、頭を上げるなりこちらに駆け寄る。
「カナメさん、昨日作ったもばいるばってりー?売れましたよ!」
彼女は笑顔で俺にそう言った。この表情でどれだけ俺がにやけそうになるか・・・
でもそんな表情見られるのは癪なので、とりあえずデコピン。
額を押さえるリリィに「よかったな」とカッコつけて言っておくことにする。
俺は今、異世界で生きている。自分の想像とは違う世界で。
まだまだ続きます