プロローグ
小説書き始めてまだ4か月のひよっこですが、よろしくお願いします。
作法、技法、話法それぞれ未熟ですが、それでも読んでいただけるとありがたいです。
まして、ホラージャンルは読んでこなかった分野です。
こんなのホラーじゃない。とおしかりを受けるかもしれませんが、挑戦する恐怖を作者だけは味わっていますので・・・。
では、よろしくお願いします。
その日は蒸し暑い夜だった。
誠からの重たいメール。正確には添付された膨大なワードの文書を読み終えた俺は、その内容に驚きを隠しきれなかった。
そして、それを託された重みを、どうしようかと迷っていた。
「とんだ、宿題を残してくれたな・・・。」
そこに文句を言いたい相手はいないが、そう言わざるを得なかった。
それほどまでに、その事実は、俺の心の中で納まる内容ではなかった。
一息つこう。
そのファイルをそのままにして、ビールを取りに冷蔵庫に向かう。
社会人になったとはいえ、まだまだ新人の俺には、学生時代から住み続けているこの1ルームがお手頃だった。
ビールを片手につまみを探していると、PCの駆動音がした。
定期バックアップの時間ではない。
ウイルスソフトの稼働か?
ビールを片手に何気なく机に向かっていた。
誠が添付してよこしたワードの最後の行に、ひとりでに文字が入力されはじめた。
一字、一字、まるで初心者が片指で入力しているかのように、非常にゆっくりと入力されていた。
(も ウ そ つ と し て お け)
その様子をただ茫然と見つめていた俺の目の前で、いきなり画像ファイルが立ち上がっていた。
それは、誠が添付した動画ファイル。
重たくて後で見ようと保存したものだ。
そこには誰も載っていないメリーゴーラウンドが映っていた。
しかし俺は、それではなく、その上で浮かぶ7つの青白い炎が気になっていた。
大きさと色合いが微妙に異なるそれは、神秘的な輝きで、メリーゴーラウンドを暗闇の中に浮かび上がらせていた。
やがて炎は吸い込まれるように、その中に入っていく。
そしてメリーゴーラウンドはゆっくりと回り始めていた。
青白い炎は、まわり続けるメリーゴーラウンドの中から出られないのか、その動きに合わせて回っていた。
「なんなんだ・・・・。」
それしか言葉が出なかった。
しかし、俺はそのメリーゴーラウンドに見覚えがあった。
「裏野ドリームランド・・・・。」
俺たちの生まれた町でたった半年営業したその遊園地。たしか、その中にあったものだった。
やがて、動画は終わり、その灯はなぜか一つ一つ揺らいでは消えていった。
そして、いきなりPCから煙が出始め、画面が消えた。
あまりの出来事に、思わずビールをかけていた。
焦げ臭さが部屋に充満していたが、俺はそれどころではなかった。
今起こった出来事をどう受け止めたらいいのわからずに、ただ、その場に立ち尽くしていた。
がんばりますので、よろしくおねがいします。