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<perfect.unknown>
僕は彼女と手を繋ぎ、砂漠の稜線に向かい歩み続けた。
あの山を越えて、その先の、また何もない世界を、僕らはそれでも歩き続けるのだろう。
僕は何故存在するのだろう。そして、彼女は何故存在するのだろう。
一つだけわかることがある。
僕は彼女のために存在するし、彼女は僕のために存在している。
しかし、僕らは何をすべきかわからないでいる。
この何もない世界で、何を為すべきか、わからないでいる。
彼は私の手をとり、砂漠の只中を歩き続ける。
あの山を越えて、その先の、また何もない世界を、私達はそれでも歩き続けるのだろう。
私は何故存在するのだろう。そして、彼は何故存在するのだろう。
何故か一つだけわかることがある。
私は彼のために存在するし、彼は私のために存在している。
しかし、私達は私達の目的を知らない。
この何もない世界で、どこを目指せばいいのか、知らないままに歩きつづけている。