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終末のヴェロシティ  作者: 三崎 剛史
5/22

<perfect.unknown>

 僕は彼女と手を繋ぎ、砂漠の稜線に向かい歩み続けた。

 あの山を越えて、その先の、また何もない世界を、僕らはそれでも歩き続けるのだろう。

 僕は何故存在するのだろう。そして、彼女は何故存在するのだろう。

 一つだけわかることがある。

 僕は彼女のために存在するし、彼女は僕のために存在している。

 しかし、僕らは何をすべきかわからないでいる。

 この何もない世界で、何を為すべきか、わからないでいる。


 彼は私の手をとり、砂漠の只中を歩き続ける。

 あの山を越えて、その先の、また何もない世界を、私達はそれでも歩き続けるのだろう。

 私は何故存在するのだろう。そして、彼は何故存在するのだろう。

 何故か一つだけわかることがある。

 私は彼のために存在するし、彼は私のために存在している。

 しかし、私達は私達の目的を知らない。

 この何もない世界で、どこを目指せばいいのか、知らないままに歩きつづけている。

 

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