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終末のヴェロシティ  作者: 三崎 剛史
3/22

<end.of.world/nova>

 永遠の黄昏しかない世界。

 砂に覆われ、点在する廃墟と、朽ち果てた街。

 僕はいつからかこの世界に存在したし、また彼女もいつからか僕の隣にいた。

 僕らは旅を続けた。

 どこを目指しているのか、どこにたどり着こうとしているのかもわからないまま。

 そして、この世界には僕達しかいない。

 僕らはどこから来たのだろう? そしてどこへ行くのだろう?


 夕闇が永遠に続く世界。

 砂に足をとられ、太古の建造物を見上げ、死んでいる街を越える。

 私はいつからかこの世界に存在したし、また彼もいつからか私の隣にいた。

 私達は旅を続けた。

 何を求めるのか、何を求めたいのかもわからないまま。

 そう。この世界には私達しかいない。

 私達はどこから来たのだろう? そしてどこへ行くのだろう?


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