表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
終末のヴェロシティ  作者: 三崎 剛史
13/22

<in.vain>

 海上に浮かぶ駅のホームには、あいかわらず彼女の小さな後姿だけが見えていた。

 僕はそれをずっと見ている。見ていることしかできない……。

 もうどれくらいこうしているのだろう?

 何故、僕もあそこへ行くことができないのだろう?

 やはり、彼女が言ったとおり。僕らの道は分かれてしまったのだろうか?

 やはり、あの分岐点で僕はこちらではない、あちらへ向かうべきだったのだろうか?

 そう思っても、僕は振り返らない。

 ためしに、僕は歩みを進めてみた。

 浪打際の水に、僕の足は沈んでしまう。

 何故、彼女は海を渡れたのだろう? 何故、彼女に出来て、僕にできないのだろう?

 僕は、足元を冷たい水に弄ばれながら、永遠に暮れる空と、彼女の小さな背中を見続けていた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ