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終末のヴェロシティ  作者: 三崎 剛史
1/22

prologue

調査委員会、郷田教授の所見より抜粋――。


 本件は、AI法違反の可能性が高く、極めて悪質な違反行為であることは疑いようのない事実である。また本校創立以来の、前代未聞の不祥事という点から、最も重い処分が相当であると判断される。

 しかし、当該の二名の生徒は不正を認め、後悔と謝罪の念をあらわしていることと……、

 以下は極めて私的な意見であり、情状酌量の材料と成り得ないことを先に申し上げるが、

 研究開発の未来を担うであろう若者たちが、その情熱と、興味、欲求を振り絞り、己の限界を超え、高みを目指した結果。残された手段がAI法に反するモノだった。

 その一線を、一片の迷いもなく超えられる情熱に、私は感服と、賞賛と、そして幾許かの嫉妬の念を禁じえない。

 彼らはこの国の人工知能学の発展に必要不可欠な人材であり、そして彼らの将来にとって本件は些末で、小さなつまづきに過ぎないと私は思う。

 懲罰は避けられないとは存じておりますが、何卒、寛大な処置を願うものであります……、

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