スープ
ご飯って、食べてくれる人がいて、
おいしいって言ってくれるからやる気が湧くと思います。
寒い季節になってきましたので、ほのぼのしたハートフルストーリーが書きたくなりました
ぐつぐつとお肉の煮るいい匂いがしてきます
今日はスープよとにとべさんが言いました。
今日のごはんはお肉のスープのようです。
『にとべさん、今日の味付けはなに?』
お腹を空かせたみどりさんが待ちきれないように、にとべさんの元へと駆け寄ります。
途中で食器棚にぶつかり、お皿が何枚か落ちましたが、鈍感なみどりさんは全く気がつきません。にとべさんは割れたお皿を見て苦笑しましたが、すぐにいつもの穏やかな表情に戻り、大鍋で煮ていたお肉をスープ皿に盛りつけました。
今日のお肉は成人男性安田昇さんの、そこそこ引き締まった大腿部と、少しでてきたお腹です。
『安田さんは3ヶ月前まで警察官として真面目に職務をこなしていたそうですよ。
ですが、プライベートでの人間関係でいざこざを起こして、無職の引きこもりになってしまったそうです。ところが今ではすっかりおいしいスープになりました。』
塩とコショウと香草と、隠し味に醤油を大量に入れてみました。
『にとべさん。それ、隠れてない。』
みどりさんの的確な言葉にあらあらと、にとべさんはうっかりしてましたと笑いました。
『それもそうですね。とにもかくにも、さっそくいただきましょうか。』
『うん‼︎』
『では、手を合わせて、神様の命の恵みに感謝していただきます。』
『いただきま〜す。』
スープ皿と、スプーンをカチャカチャと音を立ててぶつけながら、とってもおいしいとみどりさんはお肉をほおばりにこにこ笑って言いました。
にとべさんも、おいしくできてよかったですとほほえみました。
にとべさんとみどりさん。
2人のおいしい食事の時間はゆっくりと過ぎていきました。
おしまい
ハートフルストーリーです。
誰がなんと言おうと
ハートフルストーリーです。
初投稿でこんなものですが、
ここまで読んでくださったら嬉しいです。
これからもちょこちょことカメ並みの速さでもあげていく予定です。
ありがとうございました。